更新日: 2023.11.13 ライフプラン

20代で結婚を検討中。貯金がない人も多いと聞くけど、新婚生活にはいくらかかる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

20代で結婚を検討中。貯金がない人も多いと聞くけど、新婚生活にはいくらかかる?
彼氏との結婚を考えているけれど 「相手の貯金額はどのくらいあるのだろう」 という疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。20代で貯金ゼロという人もいるので、結婚前に貯金額について話し合っておいたほうが安心です。新婚生活に必要なお金を用意できないといった事態は、何としてでもさ避けたいところでしょう。
 
本記事では、20代の保有金融資産資産の平均額や、新婚生活にかかる費用や、、貯金がゼロ、または・貯金が少ない、という20代が新婚生活の費用を用意する方法を解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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20代の保有金融資産の平均額

金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査] (平成19年以降)」 では、20代の金融資産保有額について平均176万円、中央値20万円という結果が出ています。また、金融資産を保有していても、図表1のように100万円未満の人の割合が22.6%と最も高く、200万円を超える額を保有する20代の割合は低い傾向です。
 
【図表1】

金融資産保有額 割合
100万円未満 22.6%
100~200万円未満 11.5%
200~300万円未満 6.4%
300~400万円未満 4.6%
400~500万円未満 2.6%
500~700万円未満 3.6%
700~1000万円未満 2.6%
1000~1500万円未満 1.1%
1500~2000万円未満 0.4%
2000~3000万円未満 0.4%
3000万円以上 0.5%
無回答 1.8%

金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査] (平成19年以降)」 より筆者作成

 

金融資産非保有の比率は42.1%

金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査] (平成19年以降)」 では、20代の金融資産を保有しない人の比率が42.1%であることも伝えています。金融資産の種類は以下のとおりで、調査結果の半数には満たないにしても、20代の多くが未保有である状態です。
 

・預貯金(現金)
・株式(外国株を含む)
・債券
・投資信託
・生命保険
・商品券・小切手

 

相手の貯金額でまかなえる? 新婚生活にかかる費用

株式会社リクルートの 「新婚生活実態調査2023」 (全国の18歳~49歳の男女のうち、入籍または事実上の婚姻関係が3年以内の男女2474人が調査対象) では、新婚生活を始めるにあたって、図表2のように 「インテリア・家具」 「家電製品」 での支出の割合が高いことを伝えています。
 
【図表2】

購入平均金額 支出ありと回答した人の割合
インテリア・家具 24万4000円 63.4%
家電製品 28万8000円 60.8%

株式会社リクルート「新婚生活実態調査2023」より筆者作成
 
インテリア・家具、家電製品を合わせると、平均して53万2000円もの費用が新婚生活のためにかかる計算です。あくまでも目安にしかすぎませんが、これだけの費用をまかなえるだけの貯金が彼氏にあるかどうかを確認しておくことは重要になるでしょう。

 

貯金ゼロ・貯金が少ない20代が新婚生活の費用を用意する方法

新婚生活にはまとまったお金がかかるので「お金が貯まるまでは結婚しない」「費用を節約するなどしてすぐに結婚する」のいずれかを検討してみてください。なお、貯金ゼロや貯金の少ない20代が新婚生活の費用を用意する際には、以下の方法にて節約が可能です。
 

・結婚式にかかる費用の見直しを行う
・賃貸物件や引っ越し代にかかる費用を節約する

 
方法別に解説します。

 

結婚式にかかる費用の見直しを行う

株式会社リクルートが運営するブライダル総研 「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」で伝えている、結婚費用総額 (結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用)のうち、結婚式にかかる費用 (挙式・披露宴・ウエディングパーティー) の平均は303万8000円です。
 
結婚式にはお金がかかりますが、結婚式を行う日を、春や秋をさけたオフシーズンに設定する、プランを変更する、などの方法で費用を節約できます。事前に結婚式の予算を決めて、その金額を超えない範囲におさまるよう、検討してみるとよいでしょう。

 

賃貸物件や引っ越し代にかかる費用を節約する

新婚生活を始めるにあたって賃貸物件を契約したり、引っ越しが必要になる場合は、かかる費用を節約できないかを検討してください。節約ができれば、その分を結婚式やそのほかの新生活にかかる費用に充当(じゅうとう)できるからです。
 
賃貸物件なら、敷金・礼金なし、フリーレント期間ありの物件を選ぶ、不動産会社や家主と賃料の交渉をするといった方法があります。引っ越しにかかる費用なら、繁忙期である2~4月をさける、複数の業者から見積もりを取得して値段交渉する、荷物を減らすといった方法で節約が可能です。

 

新婚生活をスタートさせる前にお互いの貯金額をかくさずに話し合おう

20代の金融資産を保有しない人の比率は42.1%と高く、結婚を考えている相手が貯金ゼロの可能性もあります。結婚式にかかる費用、賃貸物件や引っ越しにかかる費用をおさえる、お金が貯まるまで結婚しない、などの選択をするとしても、新婚生活には多くの費用がかかります。
 
相手と自分の貯金額について話し合いをして、そのうえでお金が足りない場合は、2人で力を合わせて貯蓄をする、節約をするなどしましょう。

 

出典

金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」
家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査] (平成19年以降)
株式会社リクルート ブライダル総研 ゼクシィ結婚トレンド調査 2022
金融広報中央委員会 20代で金融資産を保有していない人は4割以上いる ─ 初めての1人暮らし、賢いお金の管理術|
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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