面接した会社、給料はそこそこいいのに社員の入れ替わりが激しいようです…これってブラック企業ですか?
配信日: 2023.11.15 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、離職者が多い会社について調査しました。また、離職者が多い理由についても見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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社員の入れ替わりが激しい会社はブラック企業?
まずは、一般的にブラック企業と呼ばれている会社の特徴を見ていきましょう。以下に、ブラック企業に当てはまるのではないかと思われる特徴をまとめました。
・長時間労働を課す
・休日が少ない
・労働者に対して過度のノルマを課す
・労働基準法や就業規則が曖昧になっている
上記のような特徴のある企業は、労働者に負担がかかるため離職率が高いという特徴があるようです。また厚生労働省の「雇用動向調査結果の概況」で公表されている、令和4年の産業別入職率・離職率を基に、離職率の割合を表1にまとめました。
表1
職業 | 離職率 |
---|---|
宿泊業・飲食サービス業 | 26.8% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 19.4% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 18.7% |
医療・福祉 | 15.3% |
教育・学習支援業 | 15.2% |
卸売業・小売業 | 14.6% |
不動産業・物品賃貸業 | 13.8% |
運輸業・郵便業 | 12.3% |
情報通信業 | 11.9% |
複合サービス事業 | 11.0% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 10.7% |
建設業 | 10.5% |
製造業 | 10.2% |
学術研究・専門・技術サービス業 | 10.0% |
金融業・保険業 | 8.3% |
鉱業・採石業・砂利採取業 | 6.3% |
※厚生労働省「2022年(令和4年)雇用動向調査結果の概況」を基に筆者作成
当調査結果によれば、離職率の高い職業は宿泊業・飲食サービス業であることが分かりました。離職率が高い理由はおもに以下のようなことが考えられます。
・休日が少ない
・給与が少ない
・夜勤がある
・労働環境がよくない
・長時間労働になりがち
多くの店舗や企業において人手が足りていないため、従業員一人ひとりの負担が大きくなり、長時間労働に陥りやすくなります。その結果、離職者が出るという負の連鎖が起きることにもつながるでしょう。
また宿泊業では、多くのホテルや宿泊施設が24時間で対応を行っています。そのため対応できるだけの従業員数が必要ですし、足りない場合は勤めている従業員が長時間勤務する必要が出てきます。
このような、労働時間の長さや業務負担の重さからストレス過多になり、離職してしまうケースもあるようです。
ブラック企業だと感じたら無理をせずほかの企業も検討しましょう
給与面では条件がよくても、社員の入れ替わりが激しい企業は「ブラック企業なのでは?」と疑いたくなるでしょう。確かに、なかには労働環境が悪かったり従業員一人に対する負担が大きかったりする場合もあります。
しかし一方で、やりがいが大きく、一つひとつの仕事にこだわりがあるがゆえに長時間労働となっている場合もあります。面接や選考において、自身が思い描くような働き方ができるかどうかをしっかり見極めましょう。
出典
厚生労働省 -令和4年雇用動向調査結果の概況- 図3-1 産業別入職率・離職率(令和4年(2022))
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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