売れないバンドマンです。彼女に「期間工やってこい」って言われたのですが、どんな仕事内容なのでしょうか？

好きなことを仕事にできれば一番よいですが、それを実現するのが難しい場合もあります。生活をしていく必要もあるため、夢を目指しながらもしっかりと収入を得る必要があるでしょう。
 
特に、バンドマンであれば何かとお金が必要になる場面もあるのではないでしょうか。そういった意味では、期間工を仕事にするのもひとつの方法です。本記事では、期間工の仕事について解説します。

期間工で働くメリット

期間工は、期間限定でメーカーに直接雇用されている契約社員を指します。一般的に、部品を組み立てるのが仕事となっており、毎日同じ作業を担当するケースが多いです。
 
そのため、経験の有無や年齢などを問わないメーカーが少なくありません。期間工で働くメリットは以下のことが挙げられます。
 

・寮が完備されていることが多い

期間工は早朝・深夜勤務があるため、寮が完備されている傾向があります。そのため、求人されているのが他県であっても、住む場所などを心配せずに働くことが可能です。
 
また、メーカーによりますが、寮費や水道光熱費が無料の場合もあります。無料とまではいかなくとも格安で利用できることから、生活費を節約したい人にも向いているでしょう。
 

・入社祝い金や契約満了慰労金など手当が多い

期間工が高収入である理由として、給料以外にさまざまな手当がある点が挙げられます。
 
例えば、入社したときに支給される入社祝い金、契約期間を満了したときの契約満了慰労金、経験者手当、皆勤手当などです。特に、入社祝い金や契約満了慰労金は高額になっている傾向があり、企業によっては100万円以上が支給されます。
 

・短期間雇用でも更新してもらえる可能性がある

期間工は数ヶ月単位、1年単位、2年など雇用される期間が限定されています。最長2年11ヶ月間、同じ場所で働くことが可能です。
 
もし数ヶ月単位で雇用される場合でも契約を更新してもらえる可能性があるうえ、更新手当が支給されるメーカーも少なくありません。きちんと真面目に働いていれば信用度もアップし、期間工から正社員に登用されるケースもあります。
 

期間工の仕事内容

期間工として働く場所は、一般的に車の部品製造工場が多いです。そこで、例として車の部品製造工場で働く場合の仕事内容を紹介します。
 

・車のボディープレス

車のボディーパーツを作るのが、こちらの作業となっています。長い銅板を車のパーツにカットし、プレス機を使って圧力をかけることで形づくるのが仕事です。
 

・ボディーの溶接

プレスした車のボディーパーツを取り付けるのが主な仕事で、溶接は専用の溶接ロボットが行います。きちんと溶接されているかどうかを確認する作業も重要です。
 

・車のボディーを塗装する

溶接後のボディーを洗浄したうえで、塗装するのが仕事です。電着塗装やシーラー塗装、本塗装と段階をつけて専用ロボットが車のボディーに塗装していきます。ロボットが塗装した後に乾燥させ、塗りモレなどがないかを確認しなければなりません。
 

・部品の組み立てと取り付け

完成した車のボディーに組み立てた細かな部品を取り付けていきます。内装に取り付ける部品はシートやメーター、エアコンなどがあり、外部に取り付ける部品はドアミラー、ライト、窓などです。
 

・最終的な検査

車が完成した後、数百に及ぶ項目の検査をしなければなりません。例えば、ボディーなどに傷があるかどうか、ドアがきちんと開閉できるかなどのほか、細かな検査を行います。
 

・部品の製造

内装・外装部品は車のボディーとは別の工場で製造されています。車のシート部分は手作業が多くなる作業で、検査も手作業によるものです。このように、車の部品製造工場といってもボディーを作る工場か、部品を製造する工場かで作業内容も異なります。
 

コツコツ作業をするのが好きな人に向いている期間工

期間工は一般的に車の部品製造工場で募集されており、工場内で1つの仕事を担当することが多いです。部品の製造や組み立て・取り付けなどの仕事があります。
 
給料のほかにさまざまな手当があるため、年収は高いのが特徴です。生活費を節約できることから、短期間で貯金を増やせる可能性も少なくありません。契約期間を更新してもらえることもあります。高収入を得たいのであれば、期間工として働くのもひとつの方法です。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー