引っ越しを機にコンロを「IH」にしようか迷っています。ガスと比べて火力は弱いですか? メリット・デメリットを教えてください

配信日: 2023.11.22 更新日: 2024.10.10

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引っ越しを機にコンロを「IH」にしようか迷っています。ガスと比べて火力は弱いですか? メリット・デメリットを教えてください
今はガスコンロを使っているものの、引っ越しを機にコンロを「IH」にしようか迷っている人もいるでしょう。しかし、中には「IHはガスよりも火力が弱い」というイメージを持っている人もいると思います。では、実際の火力はどうなのでしょうか。
 
本記事ではIHについて知りたい人に向けて、IHの火力はどうなのかをはじめ、メリットやデメリット、光熱費はどれぐらいかかるのかについて解説します。
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IHについて知ろう

「IH」とは「インダクションヒーティング」を略した言葉で、「電磁誘導加熱」という意味を含んでいます。磁力線の働きで調理器具とコンロの間に電気抵抗を起こして調理器具自体を発熱させ、調理を可能にする仕組みです。
 
「ガスコンロよりも火力が弱いのではないか」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、実際はそのようなことはありません。ガスコンロで火を使う場合、熱が周りに逃げてしまうことがあるのに対し、IHは鍋やフライパンなどの調理器具を直接発熱させるため熱効率が高いのが特徴です。 そのため、火力の弱さを心配する必要はないでしょう。
 

IHのメリットとは

ここではIHを使用するメリットについて3点紹介します。
 

・火事の心配がない

IHはガスコンロと異なり火を使わないため、火事が起こるリスクを減らすことが可能です。もちろん、IHの場合も調理後は天板が熱くなるため、やけどに気を付ける必要はあります。しかし、周囲に火が燃え移って大惨事になるといった心配がないので、高齢者でも安心して使用できるでしょう。
 

・暑い時期の調理も快適

IHは周囲に逃げる熱がほとんどないため、ガスコンロよりも使用中に暑さを感じる場面が少ないでしょう。そのため、夏の暑い時期に調理してもキッチンが高温になりにくく、快適に料理ができる可能性が高いです。
 

・掃除が楽

IHは天板がフラットなので、調理が終わったあとに上から拭くだけで掃除ができます。ガスコンロの五徳など、凹凸部分の掃除が面倒と感じていた人でも、そのような面倒さがなくなる点が魅力でしょう。
 

IHのデメリットとは

一方、IHを使用する場合のデメリットについても2点紹介します。
 

・停電時に使用できない

IHは電気で稼働するため、停電など、電気が使えなくなった場合は使用できません。対策として、停電時用にカセットコンロを用意したり、太陽光発電や蓄電池を活用するなど、停電時でも電気を使えるような仕組みを整えておくとよいでしょう。
 

・調理器具をIH対応にする必要がある

IHで調理する場合、使用する調理器具はIH対応のものでないといけません。それまでガスコンロを使用していた場合、持っている調理器具がIHにも対応するタイプでなければ、新しく買い替える必要があるでしょう。
 

光熱費はどれぐらいかかる?

ガスコンロをIHに切り替えた場合、使用時にかかる光熱費はどうなるのかも気になるポイントだと思います。ガスコンロ使用時にかかるガス代と、IH使用時にかかる電気代について比較してみましょう。
 
ガスコンロを中火~強火で一時間使用した場合、都市ガスだと約34円、プロパンガスだと約48円のガス代がかかります。一方、IHの場合は、中火では一時間当たりの電気代は30円程度ですが、強火で使用すると60円以上になります。
 
使用する機器や環境、ガス会社・電力会社などによって金額は変わりますが、IHにすると光熱費が高くなるケースもある点には注意が必要です。
 

IHにもメリットやデメリットがある

IHはガスコンロに比べて熱効率が高いため、火力の問題は心配しなくてよいでしょう。また、火事が起こるリスクがないことや、暑い時期でも調理が楽になるなど、さまざまなメリットがあります。
 
一方で、停電時に使用できないことや、IH対応の調理器具でないと使えない点など、注意すべきところもあるため、IHに買い替えようか検討している場合は、メリット・デメリットをよく考えて選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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