更新日: 2023.11.21 貯金

年代ごとの「貯蓄額」が知りたい!40~70代の経済実情を調査

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年代ごとの「貯蓄額」が知りたい!40~70代の経済実情を調査
「計画的に貯金したい」と考えている方は多いでしょう。そのときに参考にしたいのが、平均貯蓄額です。平均貯蓄額は年代によって違いが見られるため、自分の年代の貯蓄額は大いに参考になるでしょう。
 
そこで今回は、40~70代の年代ごとの平均貯蓄額をはじめとする経済事情を解説します。年齢によって、貯蓄額はどのように変化するのかを見てみましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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【年代別】平均預貯金額

金融広報中央委員会では、年代別の平均預貯金額が発表されています。単身世帯と二人以上の世帯に分けて、平均預貯金額(金融資産を保有していない世帯を含む)を見てみましょう。
 
表1

平均預貯金額 40代 50代 60代 70代
単身世帯 250万円 374万円 691万円 570万円
二人以上の世帯 356万円 508万円 834万円 814万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]・[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
単身世帯と二人以上の世帯のどちらにも共通していることが、60代の預貯金額が最も多いということです。60代までは、年代が上がるにつれて預貯金額が増えているのに対して、70代になると、預貯金額が減っていることが分かります。
 
定年後に収入が減る、もしくはなくなったことにより、それまでの預貯金を生活に充てていることが考えられます。
 
さらに、単身世帯に比べて二人以上の世帯のほうが、全体的に預貯金額が多いことが明らかとなりました。結婚して子どもが生まれるなどで家族ができると、老後資金だけでなく、子どもの教育費や万が一のときに備えて、意識的に預貯金している方が多いのかもしれません。
 

金融資産保有額にも注目してみよう

金融広報中央委員会による平均預貯金額は、投資信託や株式などとともに金融資産の一部として算出されています。
 
実際は、現金でためているほかにも、金融資産を保有している方が多くいらっしゃいます。ここでは、金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)の平均値と中央値に関しても確認してみましょう。
 
表2

金融資産保有額 40代 50代 60代 70代
単身世帯 平均値 657万円 1048万円 1388万円 1433万円
中央値 53万円 53万円 300万円 485万円
二人以上の世帯 平均値 825万円 1253万円 1819万円 1905万円
中央値 250万円 350万円 700万円 800万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]・[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
金融資産は、年齢が上がるにつれて増えていく点が特徴的です。ためられるお金には限界があり、貯金する期間によってためられる金額に差が出ます。投資商品をうまく活用することで、効率よく資産を殖やせるかもしれません。
 
しかし資産運用を行うには、正しい知識が必要です。それぞれの金融商品の特徴やリスクを理解して、無理のない範囲で始めましょう。
 

老後資金の準備はなるべく早くに始めよう

子育て世代の20~30代のうちは、思うように貯蓄できないケースも多いでしょう。
 
しかし老後資金は、早いうちから始めることがポイントです。今から計画的に老後について考えて、具体的な資金計画を立てると、スムーズに準備を進められるでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査
[単身世帯調査](令和4年)
  表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
  表番号6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査
[二人以上世帯調査](令和4年)
  表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
  表番号6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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