毎朝「白湯」を飲んでいます。電気ポットとやかんでは、どちらが安くなるでしょうか?
配信日: 2023.11.26 更新日: 2024.10.10
電気ポットややかんでお湯を沸かすとき、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。この記事では、白湯を飲む際、電気ポットとやかんの光熱費はどちらが安いのかについて説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
電気ポットとやかんの特徴
電気ポットは本体に内蔵されている電気ヒーターで水を沸騰させて、温度調節や一定の温度に保つことができる家電です。容量は1リットルから4リットルのものが多く、頻繁にお湯を沸かす家庭には便利なアイテムといえます。
やかんは5リットル以上など容量が大きいものもあり、一度にたくさんのお湯を使うときに便利です。電気ポットと違い保温機能がなく時間がたつと冷めてしまうので、お湯を使う度に沸かすことになり手間がかかります。
また電気ポットは電気でお湯を沸かすので見守る必要性は低いのですが、やかんの場合は火を使うため安全に注意をしなくてはいけません。
電気ポットとやかんの光熱費
2リットル程度の電気ポットの1日あたりの消費電力量は、約0.46kWhから0.99kWhとなっています。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、新電力料金として示している目安単価の1kWhあたり税込31円で計算すると、1日あたりの電気代は約14.26円から30.69円です。実際の料金は、室温や湯沸かし頻度、再沸騰や保温の設定温度などで変わります。
やかんでお湯を沸かすときのガスは、都市ガスとプロパンガスの2種類があります。両者の料金を比較すると都市ガスのほうが安いですが、都市部でしか供給されておらずエリア外の地域では使うことができません。都市ガスよりプロパンガスのほうが全国の供給エリアが広いため、ここではプロパンガスの光熱費を説明します。
一般社団法人プロパンガス料金消費者協会ではお湯を1リットル沸かすときのプロパンガス代が約3.6円、電気ポットと同じ2リットルなら単純に2倍しても7.2円で、ガス代のほうが安いことがわかります。
白湯を飲むなら電気ポットとやかんではどちらが安い?
白湯は体温より温かい50度程度の温度で、一回に飲む量はコップ一杯分の150から200ミリリットルが目安とされています。仮に電気ポットで200ミリリットルのお湯を沸かすとして、2リットルの1日あたりの電気代約14.26円から30.69円のため10で割ると、電気ポットで白湯を作る金額は1日約1.426円から3.069円です。
やかんで200ミリリットルのお湯を沸かす場合は、1リットル約3.6円のプロパンガス代を5で割ると0.72円となり、電気ポットよりもやかんのほうが安くなります。また電気ポットとやかんではそれぞれ特徴がちがうため、費用だけでなく自分の使い方に適しているかどうかで選ぶことも大切です。
朝の白湯はやかんが安い! 光熱費だけでなく生活スタイルで選ぼう
朝だけ白湯を飲むのであれば、電気ポットよりやかんのほうが光熱費は安いことがわかりました。白湯は600から800ミリリットルを数回に分けて飲むのが良いとされているため頻繁にお湯を沸かすのであれば、やかんよりも保温機能のある電気ポットのほうが費用は安くなると考えられます。
また白湯を1日1回しか飲まないならやかん、何度も飲むなら電気ポットにするなど、光熱費だけでなく自分の生活スタイルに合わせてお湯の沸かし方を選ぶのがよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー