更新日: 2023.11.25 貯金

新卒入社から3年連続ボーナス増! 貯金額150万円は平均以上、以下のどちらですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

新卒入社から3年連続ボーナス増! 貯金額150万円は平均以上、以下のどちらですか?
民間企業の冬のボーナスは、3年連続で前年を上回る見通しです。2023年は「物価は上がるのに給料が上がらない」という暗いニュースを多く見聞きするなかで、ボーナス増は明るいニュースといえます。特に入社してから3年程度経過する方は、「前年からのボーナス上昇」をより実感できるでしょう。
 
そこで本記事では、ボーナスの支給額に関するアンケート調査の結果や、20代の平均貯金額について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

今年もボーナスが上がる!

みずほリサーチ&テクノロジーズ(株)によると、2023年冬の民間企業の一人当たりボーナスは前年比+2.5%となり、3年連続で増加する見込みです。企業への賃上げ圧力が高まっていること、価格転嫁の進展に伴って企業の経常利益が増益したことを背景に、ボーナスの増加が見込まれています。
 
また、パーソルキャリア(株)が運営する転職サイトの「doda」が、2023年8月23日~9月1日に社会人1万5000人に対して行った「ボーナス平均支給額の実態調査」によると、ボーナスがあると答えた人の年間平均支給額(2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナス)は107万1000円でした。
 
実際に、前回調査よりも2万円アップしていることから、ボーナスが増加している企業に勤務している若手社員も「ボーナス増」を実感できているのではないでしょうか。
 

20代で貯金150万円は優良家計

本項では、「社会人3年目で貯金が150万円あるけど、平均と比較してどうなの?」と感じている、社会人3年目のAさんを例に見てみましょう。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、20歳代の「金融資産を保有していない世帯を含めた金融資産保有額」の平均値は176万円、中央値は20万円でした。
 
20代で貯蓄額150万円を有しているAさんは、「若干平均を下回っている状況」といえるでしょう。しかし、平均値は外れ値(極端に高い値や低い値)の影響を受けやすい特徴があります。一方、中央値は外れ値の影響を受けにくいため、平均値よりも中央値のほうが参考になりやすいです。
 
つまり、20代で150万円の貯金があるAさんは優良家計と評価できます。
 

社会人3年目におすすめのボーナス活用法

社会人3年目の若手社員は、当面の生活費を確保することと、資産形成・自己投資をバランスよく行うことを意識しましょう。
 
具体的に、社会人3年目におすすめのボーナス活用法は以下のとおりです。

・当面の生活費・緊急資金を確保する
・借金を返済する
・資産運用を始める
・自己投資をする
・余暇・趣味のために使う

当面の生活費や、緊急資金を確保しておくと安心です。若い人は病気のリスクが低いとはいえ、突発的な事故で入院などを強いられる可能性があるためです。あくまでも目安ですが、生活費の3~6ヶ月分の生活費を貯めておけば、安心して生活できるでしょう。
 
もし奨学金などの借金がある場合、ボーナスで繰り上げ返済することを検討しましょう。借金は「必ず返さなければいけない」ため、余裕があるタイミングで返済を進めれば、後々楽になります。
 
また、2024年に新NISAが始まったら、資産運用を始めることも検討しましょう。年間360万円まで非課税で投資できるうえに、非課税期間が無期限です。若いうちから長期的に資産運用を行えば、数十年後に大きな資産に育つ可能性があります。
 
資格取得を通じて自分自身のスキルアップを行うことや、セミナーや研修に参加して人脈を広げる自己投資も、有意義なボーナスの使い方です。自己投資を通じて、新しいキャリアの可能性を見つけることができたり、新しい価値観に触れたりできます。
 
自分の人生を充実させるためにも、余暇や趣味のために充てる分も確保しましょう。貯蓄や自己投資も重要ですが、人生を楽しむことも大切です。日ごろのストレス解消や自分の時間を楽しむためにも、バランスよくボーナスを使いましょう。
 

まとめ

前年よりも多くのボーナスが支給されれば、自由に使えるお金が増えるため、生活に彩りを加えられます。適度に貯金をしつつ、資産運用や自己投資を行うことも意識しましょう。
 
特に、2024年から始まる新NISAを活用すれば、効率よく資産運用を進めて貯金額を増やせる可能性があります。投資未経験という方でも、ボーナスの一部を資産運用に回して「投資デビュー」を検討してみてください。
 

出典

みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 2023年冬季ボーナス予測- 所定内給与の増加を背景に3年連続の増加-
パーソルキャリア株式会社 doda ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年) 統計表番号4
金融庁 新しいNISA
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集