【年末年始】12~1月の支出はどのくらい増えますか? 食品もずっと高いのでどうやって節約したらいいでしょうか?

配信日: 2023.11.30 更新日: 2024.10.10

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【年末年始】12~1月の支出はどのくらい増えますか? 食品もずっと高いのでどうやって節約したらいいでしょうか?
コロナ禍が落ち着いてきてから、世界的に問題となっているのがインフレです。商品やサービスの値上げが続くインフレは、日本でも起こっています。インフレとはあまり関係なく出費が増えがちな年末年始ですが、物価高騰とあわせ、特に2023年12月から翌年1月にかけての出費の増加を心配している人も多いでしょう。
 
本記事では、年末から年始にかけての支出状況について考察していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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消費支出額は12月に増加傾向あり

まずは、2022年11月から2023年1月にかけての消費支出額の推移を確認し、年末年始の傾向を押さえておきましょう。
 
総務省統計局の実施している家計調査によると、2人以上の世帯において、2022年11月の1ヶ月あたりの平均消費支出額は、28万5947円でした。12月になると、32万8114円まで増加します。その差は、約4万2000円です。翌年の1月の平均消費支出額は30万1646円と、12月と比べると2万円以上減少したものの、前年の11月よりは1万5000円以上多いという結果でした。
 
やはり、12月と1月の支出は増える傾向があるといえます。
 
総務省統計局は、過去に12月の支出額が多くなるというデータを公表しています。2016年のデータではありますが、この年は12月の支出額が同年の月平均と比較して1割以上多くなっていました。2022年に限らず、やはり12月は各世帯の支出額が増える傾向がみてとれます。クリスマスや忘年会、大みそかなどがあり、また、年末に旅行や帰省をする家庭が多いことも影響しているでしょう。
 
また、エアコンなど暖房器具の使用が増えるなど、光熱費が上がり始めるのも12月です。ほかにも、新幹線や航空機、宿泊施設も年末年始は繁忙期のため、他の月と比較して料金が上がります。それらが、12月の支出額を増加させる主な理由です。
 
具体的な支出の増加額は、人や家庭ごとに異なります。データをみると、他の月と比べて1〜2割程度増える世帯も多くあるようです。イベントでの出費や食品の値上げも続けば、多くの世帯にとっては厳しい年末年始となるでしょう。
 

12月は500品目以上の値上げの見込み

例年、12月には家庭の支出額が増えることが、データからも分かります。それにくわえ、2023年はインフレもあり、同年の12月はさらに支出が増える可能性があるでしょう。
 
株式会社帝国データバンクでは「価格改定動向調査」を行い、2023年の食品の値上げ状況および見込みを公表しています。それによると、2023年10月には、4634品目の食品が値上げされる見込みでした(2023年9月時点)。12月はそれより減るものの、500品目以上が値上げを見込んでいます。
 

年末年始に節約する方法

食品の値上がりや、公共交通機関や宿泊施設などの料金値上げは、個人ではコントロールできません。それらを受け入れたうえで、工夫をしながら節約するしかないでしょう。
 
ここでは、年末年始の節約方法を考えてみます。
 

旅行やイベントを控える

旅行は別の時期に回して、12月は自宅やその周辺で過ごすだけでも、年末年始の支出を大幅に減らせるでしょう。イベントを行うにしても控えめにし、外食や中食になりがちなクリスマスや大みそか、お正月に自炊をするのも一案です。
 

特売日に買いだめをする

食品は値上がりしていますが、スーパーなどでは一部商品が安くなる特売日を設けています。年末年始に向けて、そのような日にまとめ買いをしておくと、都度買いよりも節約が可能です。
 
ただし、安いからといって不要なものまで買わないよう、予算を決めたり買うものをリスト化したりするなど、計画を立ててから買うようにしましょう。
 

工夫をして光熱費を抑える

12月に上がり始める光熱費は、例えば、家の中でも厚着をすることで、暖房の使用時間が短くなったり温度を下げたりできます。エアコンのフィルター掃除も、電気代の節約へとつながるでしょう。サーキュレーターを使い空気を循環させることでも、設定温度を下げられます。
 

支出が増えやすい12月こそ節約意識を高めよう

12月は数々のイベントがあり、また、公共交通機関や宿泊施設も繁忙期のため料金の値上げを行います。インフレの影響で値上げされる食品も多く、各家庭にとっては厳しい冬となるでしょう。
 
支出を抑えるには、意図的に節約するしかありません。旅行やイベントを控えたり、特売日に買いだめをしたりする方法も検討の価値があります。エアコンの掃除やサーキュレーターとの併用により、多少であれば光熱費の削減も可能です。
 

出典

総務省統計局 家計調査 2022年11月〜2023年1月
総務省統計局 年末の消費支出
株式会社データバンク 「食品主要195社」価格改定動向調査-2023年10月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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