冬場は毎日「湯船」につかりたい…!「銭湯に毎日通う」のと「自宅の浴槽にお湯をためる」のではどちらが安い?
配信日: 2023.12.06 更新日: 2024.10.10
そこで今回は、毎日銭湯に通うのと自宅で浴槽にお湯をためるのとでは、どちらが安く済むのかを検証します。「なるべく出費をおさえたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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毎日銭湯に通った場合にかかる費用
自宅から歩いて行ける距離にある銭湯(東京都)に毎日行った場合、いくらかかるのかを見てみましょう。令和5年7月1日時点での東京都における銭湯の入浴料金は、大人1回で520円(税込み)です。1日1回銭湯に行ったら、1ヶ月で1万5600円かかります。
なお東京都には「都内共通入浴券」があり、銭湯1回分の利用券10枚つづりで4700円(税込み)で販売されています。都内共通入浴券を月に3つ購入すると1万4100円かかり、1回ごとに支払うよりも1500円お得です。
浴槽にお湯をためた場合にかかる費用
次は、自宅の浴槽にお湯をためた場合にかかる、水道代とガス代を見てみましょう。浴槽1杯には、およそ200リットルの水が必要です。東京都水道局の「平成24年度生活用水実態調査」をもとに、水1リットルあたりの水道代単価を0.24円とすると、お風呂1回分(湯船)の水道代は、約48円です。
次は、お風呂を沸かすためのガス代を見てみましょう。
今回はガスの熱量を約1万751キロカロリー、熱効率を80%、15度の水200リットルを42度に上昇させると仮定してガス代を算出します。都市ガスの単位料金を142.72円/立方メートルとすると、お風呂1回分で約90円のガス代がかかります。
水道代とガス代を合計すると、お風呂1回当たりのコストは約138円です(水道代とガス代ともに基本料金は含みません)。毎日湯船につかったとすると、1ヶ月当たり約4140円で済みます。銭湯にかかる費用が、都内共通入浴券を使っても1万4100円かかるため、自宅で湯船につかったほうがお得であることが分かりました。
なお今回は、湯船につかるコストのみを比較しています。シャワーやお風呂を洗う際にかかるコストも入れると、もう少し水道代とガス代が高くなるでしょう。
毎日銭湯に通うよりも自宅の湯船のほうが安く済む
今回の結果より、毎日銭湯に通うよりも自宅の浴槽にお湯をためたほうが、出費は安く済むことが分かりました。ただし今回は湯船にかかるコストのみの比較でしたので、シャワーにかかる水道代とガス代を考慮すると、自宅でのお風呂にかかるコストはもう少し高くなります。
銭湯は割高ではありますが、自宅よりも広い空間でゆったりつかれるため、より大きなリラックス効果が期待できます。さらに、銭湯によってはサウナが利用できたり、複数のお風呂があったりと、自宅のお風呂では得られない楽しさもあるでしょう。
出典
東京都公式ホームページ 「公衆浴場入浴料金の統制額について」
東京都水道局 「よくある質問 節水について」
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)一般契約料金B表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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