今度結婚するのですが「共有口座」は作った方がよいでしょうか?
配信日: 2023.12.06 更新日: 2024.10.10
本記事では、共有口座に焦点を当て、メリットや管理する際のコツについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫婦の共有口座を作るメリット
夫婦の共有口座を作ることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?ここからは、夫婦の共有口座を作るメリットを2つご紹介します。
家計全体の支出が把握しやすい
光熱費や家賃などの引き落とし、食材の買い物などにかかる生活費をまとめる共有口座があれば、家計全般の支出が把握しやすくなります。これにより「2人での生活に必要な正確な金額」や「収入と比較してどれくらい貯蓄できるのか」などが分かるため、家計のやりくりがやりやすくなるでしょう。
もし収入に対して支出が多い場合でも、共有口座であれば家計全体が可視化されているため、改善すべき点も見つけやすくなります。
将来に向けた貯蓄がしやすい
生活費とは別に、貯蓄用の夫婦共有口座を作れば、将来に向けた貯蓄がしやすくなります。夫婦間で別々に貯蓄している場合、どれくらい貯まっているのかが把握しにくくなってしまうのです。
しかし、貯蓄用の共有口座があれば、家庭全体の貯蓄額が一目で把握可能です。目標に沿った貯蓄ができているかが把握しやすいため、効率的に貯蓄できるでしょう。
夫婦の共有口座を管理するときのコツ
夫婦の共有口座を管理する際は、いくつか気をつけなければならない点もあります。ここからは、夫婦の共有口座を管理するときのコツについて解説します。
お金の使い方のルールを決めておく
夫婦で生活費の共有口座を管理する場合は、使い方のルールを決めておく必要があるでしょう。ルールを事前に決めておかなければ、後々トラブルに発展してしまう可能性もあります。
例えば「生活費の定義はどこからどこまでなのか」「お互いにいくらずつ共有口座に入れるのか」などです。不要なトラブルを避けるため、共有口座を作る際は事前のルール決めをしっかりしておきましょう。
自由に使えるお金や緊急用のお金も準備しておく
給料のすべてを生活費・貯蓄用の共有口座に入れるのではなく、自由に使えるお金や緊急用のお金も準備しておきましょう。
すべての収入を共有口座に入れてしまうと気兼ねなく使えるお金やいざというときのお金がなくなってしまうため、ストレスを感じたり、困ってしまったりする可能性があります。そのため、夫婦で共有口座を作る場合、以下のように口座を分けると便利です。
・生活費用の共有口座
・貯蓄用の共有口座
・緊急用の共有口座
・自由に使えるお金用の個人口座(夫婦それぞれ)
ライフスタイルの変化を考慮する
夫婦の支出や収入は、ライフスタイルによって大きく変わります。共有口座のルールは、ライフスタイルに合わせて柔軟に変えていくようにしましょう。
例えば、子どもが生まれた場合、子どもが生まれる前にはできていた貯蓄ができなくなってしまうかもしれません。そのような場合は、いったん貯蓄の割合を減らし、生活費の比重を上げることも必要になるでしょう。
ライフスタイルの変化があった場合は、夫婦間でしっかり話し合い、新たにルールを決める柔軟性が必要です。
共有口座を一つの選択肢として、夫婦に最適な管理方法を選びましょう
夫婦の共有口座を作ることで、家計全体の支出や貯蓄が可視化できるため、管理しやすくなるのがメリットです。一方で、共有口座は2人のものですので、ルール作りなどお互いによく話し合いながら管理する必要があります。
ただし、共有口座での管理はあくまで一つの選択肢です。夫婦によってベストな管理方法はそれぞれ異なるため、いろいろな選択肢を考慮し、お互いが納得できる方法を選択しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー