更新日: 2023.12.06 貯金

30~50代の「平均貯蓄額」は?家計管理でおこづかいの決定権を握っているのは夫?それとも妻?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

30~50代の「平均貯蓄額」は?家計管理でおこづかいの決定権を握っているのは夫?それとも妻?
一般的な30〜50代の貯蓄額やおこづかい事情について、気になる方もいらっしゃるでしょう。夫婦で将来に備えて老後資金をためたいところではありますが、自由に使えるおこづかいが欲しいのも事実。
 
周りの家庭は、家計管理をどのように行っているのでしょうか。平均貯蓄額やおこづかいの管理方法について紹介しますので、ご自身の家計管理の参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

30〜50代の二人以上世帯における平均貯蓄額は?

金融広報中央委員会の「知るぽると」によると、30~50代の二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値は表1の通りです。
 
表1
 

年代 平均貯蓄額 中央値
30代 526万円 200万円
40代 825万円 250万円
50代 1253万円 350万円

 
※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
一部の貯蓄額が多い世帯の数値によって、平均値が押し上げられてしまうことがあります。そのため、一般的な貯蓄額の目安を知りたい場合は、少ない順から数えてちょうど中央にあたる数値の「中央値」を参考にするとよいでしょう。
 
実際に必要になるであろう貯蓄額は、各家庭によっても異なりますが、貯蓄がゼロまたは目標に達していない場合は、具体的な数値を基に、毎月取り分ける金額を把握しておくとよいでしょう。
 
例えば、現時点で貯蓄がゼロの場合、10年かけて50代の中央値である350万円を目指したいのであれば、年間35万円を貯金するために、毎月2万9167円ほどを貯蓄に回す必要があります。5年で30代の中央値である200万円を目指す場合は、年間40万円を貯金するために、毎月3万3334円ほどを貯蓄に回せば達成できます。
 
このように、具体的に目標額を設定することで、上手な家計管理と、老後資金の準備につなげられるでしょう。
 

家計管理でおこづかいの決定権を握っているのは? いくら渡すのが相場?

毎月コツコツとお金をためていくには、上手な家計管理が不可欠です。管理しなければならない生活費にはさまざまな項目がありますが、無駄遣いを防ぐために「おこづかい制」を採用しているご夫婦もいらっしゃるでしょう。この場合に、一般的におこづかいの決定権は、どちらが握っているのでしょうか。
 
株式会社WDCが実施した、夫婦の家計管理に関するアンケート調査によると、生活費の支払いに関して「妻が全額管理し、夫におこづかいを渡している」家庭は35%で、最も多いことが分かりました。一方で「夫が全額管理し、妻におこづかいを渡している」家庭は12%でした。
 
なお、おこづかいの金額については表2の通りです。
 
表2
 

金額 割合
1万円未満 19.15%
1万~2万円未満 27.66%
2万~3万円未満 27.66%
3万~4万円未満 8.51%
4万~5万円未満 7.80%
5万円以上 9.22%

 
※株式会社WDC リアほ「おこづかい制?共同口座?夫婦の家計管理に関するアンケート調査」を基に筆者作成
 

二人で協力しながら老後の備えも考えて貯蓄を始めよう!

おこづかい制は、毎月定額の出費であるため、無駄遣いを防いで、家計管理をやりやすくするというメリットがあります。一方で、自由に使えるお金が少ないと、それがストレスになることも考えられます。生活費の支払いに関しては、項目別で分担したり、共同口座を作ったりするご夫婦もいらっしゃるようです。
 
おこづかい制にするか、ほかの方法をとるかは、お互いがストレスにならないように、よく話し合って決めるとよいでしょう。それと同時に、貯蓄に関しても具体的に目標額を定めて、二人で協力しながら老後に備えていきましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年) 表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

株式会社WDC リアほ おこづかい制?共同口座?夫婦の家計管理に関するアンケート調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集