初任給30万円の会社からの内定を得たけれど、あまりに高額で不安……。就活の意外な落とし穴とは
配信日: 2023.12.07 更新日: 2024.10.10
ただ、その初任給の高さには、思わぬ落とし穴があるかもしれません。そこで、この記事では新卒の初任給が高額な場合の落とし穴や、月給以外にチェックすべきポイントを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
初任給が高い場合に気を付けたい落とし穴とは?
新卒者にとって、初任給の高さは大きな魅力です。しかし、その高額な初任給設定には思わぬ落とし穴が潜んでいる可能性があります。一体どのような懸念があるのか、ここでは初任給が高い場合に気を付けたい落とし穴を見ていきましょう。
・月給が残業代込みの金額に設定されている
なかには残業代や各種手当てなどが含まれた金額が給料として提示されている場合があります。基本給と記載されていない場合は注意が必要です。求人情報の募集要項は隅々まで確認しましょう。
・昇給率が低い可能性がある
初任給の金額自体は高額でも、昇給率が低いケースもみられます。昇給率が低い場合、例えば勤続10年で責任のある仕事を任されているベテラン社員と新卒社員とで、あまり給料が変わらない可能性もあるのです。単純な初任給の額だけではなく、情報誌などで年齢別の賃金の推移や昇給率をチェックする必要があります。
・ジョブ型雇用の場合は減給リスクがつきまとう
求人がジョブ型雇用かどうかチェックすることも重要です。日本ではこれまで勤続年数や能力によって昇給する仕組み、いわゆる年功賃金を採用する企業が一般的でした。
しかし、近年は一部の企業で担当する職務の内容や難易度によって給与が決定する、ジョブ型賃金へと制度を変更する動きがみられます。
この場合、同じ職務にとどまる限り30歳と40歳とで給料はあまり変わりません。給与アップのためには職務レベルを上げる、もしくは給与の高い職務に挑戦する必要があります。日本のジョブ型雇用は職務を果たせないと降格や減給リスクがあることを念頭に置かなければならないでしょう。
入社前に知っておきたい!月給以外のチェックポイント
就職先を決める際は、単純な給与だけではなく「ボーナスの金額」「残業代手当ての支払い方法」「福利厚生の内容」などの項目が重要になります。ボーナスは何ヶ月分支給されるのか、平均はいくらなのか調べておきましょう。
また、残業代は別途支給なのか、固定残業代(みなし残業)なのかがポイントとなります。基本給に残業代が含まれているのか、各企業サイトの新卒採用情報に目を通し、残業制度の内容を確認することがおすすめです。
福利厚生は見落としがちですが、家賃補助や家族手当てなどの有無は入社前に確認しておきたい項目です。補助や手当ては見方を変えれば給料の一部ともいえるものなので、しっかりチェックしましょう。
初任給の金額だけではなく求人内容の詳細に注目しよう
初任給の高さは魅力的な一方、入社後に思わぬ落とし穴に気付く可能性もあります。残業代込みの金額だったり、昇給率が低かったりするケースもあるため注意しましょう。
また、ジョブ型雇用の場合は減給リスクを念頭に置いたうえで、入社を慎重に検討する必要があります。初任給の金額だけに目を奪われず、ボーナスの有無や詳細、残業手当の支払い方法、福利厚生などの項目を確認しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー