更新日: 2024.10.10 その他家計
節約のため、大量に炊いたご飯を冷凍しているのですが、冷蔵庫の電気代は上がるでしょうか?
ただ、節約どころか電気代が上がってしまうのではないかという意見もあります。本記事では、大量のご飯を冷凍した際の電気代について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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炊飯器で保温しているより冷凍するほうが3円ほど電気代が安い
一般的に、炊飯器は炊飯後に自動で保温に切り替わるため、いつでも温かい状態のご飯を食べられます。では、保存にかかる電気代はどの程度なのでしょうか。
・炊飯器で保存しているときの電気代は1日当たり約4円(10時間保温時)
2023年11月1日の「省エネ性能カタログ電子版」でジャー炊飯器について見てみると、保温時にかかる消費電力量は1時間当たり平均14.1Whでした。1kWh当たりの電気代を31円とした場合、保温時にかかる電気代は1時間当たり約0.44円、1日10時間保温した場合で約4.4円です。
・冷凍保存したときの電気代
冷凍庫の年間消費電気量を178kWh、1ヶ月当たり14.83kWh、1ヶ月を30日とした場合、1日当たり0.49kWhになります。炊飯器での保存時と同じく10時間冷凍していた場合の電気代は0.2円です。保存時と比較して約2円安いことがわかります。
しかし、電子レンジで冷凍ごはんを温める電気代も必要です。700Wで3分ほど温めた場合、約1.35円がかかります。つまり、1回分のご飯を食べる際にかかる電気代は、約1.55円必要です。
大量の冷凍ご飯でも注意点を守れば電気代は高くなりにくい
前述したように、ご飯を炊飯器で保温しておくよりも冷凍ご飯にしたほうが電気代は安くなります。では、大量に冷凍庫にご飯を詰め込むことで電気代が高くなってしまうのでしょうか。
・冷凍庫に大量のご飯を保存しても電気代は高くなりにくい
冷凍庫に大量のご飯を詰め込んである場合、それぞれが保冷剤のような役割を果たします。そのため、効率よく冷凍できるようになり、電気代の節約をすることが可能です。
・ご飯が冷えてから冷凍する
ご飯を温かい状態で冷凍庫に入れると、冷やすために電気代がかかってしまいます。電気代を節約するのであれば、炊きたてを小分けにし、しっかり冷えてから冷凍するのがおすすめです。
・冷凍庫のドアを頻繁に開け閉めしない
冷凍庫のドアを頻繁に開け閉めしたり、長く開けっ放しにしたりしていると冷気が逃げてしまい、再び冷やそうと消費電力量が増えます。
それによって電気代がかかるため、そういった点にも気をつけましょう。扉部分のパッキンに傷がついていると、そこから冷気が逃げるため、パッキンの状態をチェックしておくのも重要です。場合によっては、冷蔵庫自体を買い替えるのもひとつの方法といえます。
冷凍ご飯にするときはしっかり冷えてからにするのがおすすめ
ご飯を炊飯器で保温しておくよりも、冷凍しておくほうが電気代がかかりません。また、大量に冷凍したからといって電気代が上がる可能性も低いです。例外として、電気代が上がるケースは、温かい状態でご飯を冷凍した場合が挙げられます。
これは温かい状態のものを冷凍しようとするからで、一気に電気代が上がってしまう可能性が高いです。冷凍ご飯にしておく場合は、しっかりご飯が冷えてから冷凍庫に入れましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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