更新日: 2024.10.10 その他家計
電気・ガス・水道料金に地域差がある? 高い・安い都道府県(県庁所在地)はどこ?
そこで、今回は総務省統計局が2022年に行った「家計調査」を参考に電気、ガス、水道料金の支出額が最も多い地方や県庁所在地と、最も少ない地方や県庁所在地はどこなのかについて詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電気の支出額が最も多いのはどこ?
総務省統計局が2022年に行った「家計調査」によると、電気における年間支出額の全国平均は15万2138円でした。都市階級で見ると、都市の規模が大きくなればなるほど電気の支出額は多くなる傾向です。
地域別に見た場合
地域別に見た場合、この平均よりも支出額が多いのは、北海道、東北、北陸、中国、四国でした。また、北陸地方の平均年間支出額が18万6209円で最も多くなっています。逆に最も少なかったのは、沖縄地方で13万9395円です。
県庁所在地別に見た場合
県庁所在地別で電気の年間平均支出額を比較すると、年間平均支出額が最も多いのは富山市で、20万9009円でした。次いで福井市の20万3744円、金沢市の19万9926円となっています。最も少なかったのは、神戸市で10万7690円です。次いで福岡市の12万2619円、横浜市の12万5009円となっています。
ガスの支出額はどこが1番多い?
ガスにおける年間支出額の全国平均は、6万2788円でした。都市階級で比較すると、ガスの年間支出額は都市の規模が大きくなればなるほど高くなる傾向にあります。
地域別に見た場合
地域別に見た場合、ガスの年間平均支出額が最も多かったのは関東地方で7万1020円でした。一方、四国地方は最も少なく4万5011円となっています。
県庁所在地別に見た場合
県庁所在地別に見た場合、ガスの年間平均支出額が最も多かったのは名古屋市で8万2684円でした。また、さいたま市も同じくらいで8万2625円の年間平均支出額となっています。ガスの年金平均支出額が最も少なかったのは青森市で、3万2387円です。福井市も少なく、3万3452円となっています。
水道の支出額が最も多いのはどこ?
水道の年間支出額における全国平均は、6万2487円でした。水道料金は、電気やガスとは異なり、都市階級による大きな差はありません。
地域別に見た場合
地域別に見ると、最も水道の年間支出額が多かったのは東北地方で、年間平均支出額は7万7235円でした。北陸地方も7万4428円と比較的多くなっています。逆に、最も少なかったのは四国地方で5万1381円でした。次いで沖縄地方の5万2309円、九州地方の5万7446円となっています。
県庁所在地別に見た場合
県庁所在地別に見ると、水道の年間平均支出額が最も多かったのは山形市で9万4282円でした。また、8万4349円のさいたま市や8万3633円の長野市も他の県庁所在地と比較して支出額が多くなっています。一方、最も支出額が少なかったのは大阪市で4万5138円です。徳島市も4万5474円で低い水準となっています。
電気・ガス・水道代は地域の特性によって異なる!
電気・ガス・水道代の具体的な料金は、地域だけでなく契約条件などのさまざまな事情が関係してきます。そのため、一概にこの地域や都市が高い、低いとはいえません。ただし、年間平均支出額の調査を見る限り、豪雪地帯など比較的自然環境の厳しい地域の場合、光熱費が多くなる傾向にあるといえるでしょう。
出典
e-Stat 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 年報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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