更新日: 2024.10.10 その他家計

【地獄の飲み会シーズン】連日の忘年会でお金が底を付きそうです……。居酒屋のお酒ってどうしてあんなに高いんですか?

【地獄の飲み会シーズン】連日の忘年会でお金が底を付きそうです……。居酒屋のお酒ってどうしてあんなに高いんですか?
現在では金欠を理由に会社の飲み会への参加を拒否できる風潮が広まりつつありますが、そもそもどうして居酒屋のお酒は高いのでしょうか。
 
スナックやキャバクラほどではないにしろ、まったく同じ商品をスーパーなどで購入したら半額以下ですむことも珍しくありません。どうして居酒屋で飲むお酒は市販品よりも高いのか、その理由を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

居酒屋の原価率は30%程度

居酒屋で提供されるお酒が市販品よりも高い理由のひとつは、お店を継続的に営業するうえで利益を得る必要がある点です。
 
例えば、スーパーで1本200円のビールを仕入れて200円で販売した場合は、仕入価格と販売価格が同じため1円の利益も得られません。
 
それどころか、スーパーまで仕入れに行くためのガソリン代、車の劣化、労力や時間などの分だけ損をしています。1本200円のビールを仕入れたら、その分の経費が回収できる値段で販売しなければ利益が出ず、お店を継続させられません。
 
飲食店の適切な原価率は30%といわれています。居酒屋で使うアルコールはビールに日本酒、焼酎など幅広くありますが、提供されるお酒の原価率はどれも20~35%程度です。ただし、平均すると30%前後になるだけで、すべてのお酒が原価率30%前後で提供されるわけではありません。
 

お酒の価格には原価以外に店の維持費などの固定費が含まれている

お酒を作るために直接かかった費用は材料費だけかもしれませんが、必要な経費はそれだけではありません。お酒を作るスタッフの給料、お店を営業するための電気代やガス代、土地代や家賃など間接的にかかる費用が別にあります。
 
いくらお酒を作る材料があっても作る人がいなければお酒を提供できませんし、電気がつかなければ健全な営業ができません。
 
そもそも土地代や家賃が払えなければお店が存続できないため、それらの費用を支払うためのお金もお酒の売り上げからまかなっています。売り上げ300円、材料費100円、人件費150円と仮定した時、利益は50円だけです。
 

居酒屋が営業を続けるためには一定の利益を確保し続ける必要がある

世の中には「毎月赤字だけれど、お客さんのために頑張る」という飲食店もありますが、健全な営業を長く続けるためには安定した利益確保が欠かせません。
 
ある程度の利益があるから営業を継続でき、お客さんにも還元できる状態になります。ある日突然お店がなくなってしまったら、そこで働くスタッフや取引業者も困ってしまうでしょう。
 

居酒屋のお酒が高いのは、営業し続けるために必要だから

居酒屋では、100円で仕入れたお酒を100円で売ることはできません。利益を出すことが必要で、利益を出すためには材料費だけでなくさまざまな費用を売り上げでまかなう必要があります。
 
100円で仕入れたお酒に人件費や電気代など最低限必要な費用を加えて、それでも少しの利益が残るように価格を設定するため、販売価格が高くなってしまうのです。そのため、お金を出してもよいと思えるような、美味しいお酒と料理を提供してくれるお店を見つけるとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集