世帯年収の手取りが「500万」の場合、老後資金として毎月いくら貯金すればいい？

老後の生活のために多くの資金が必要だといわれていますが、実際いくら貯蓄すればいいか分からない方もいらっしゃるでしょう。年収や毎月の支出によっても、月々貯金に回せるお金は変わります。

そこで今回は、世帯年収500～750万円における平均貯蓄額や、月々の貯金に回す平均の割合をご紹介します。本格的に貯蓄したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 年収500～750万円の方の平均貯蓄額
2 手取り収入からの貯蓄割合
3 自分たちの年収に見合った貯蓄額を設定することが大切

年収500～750万円の方の平均貯蓄額

まずは年収500～750万円の世帯が、平均でどのくらい貯蓄しているのかを見てみましょう。金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査（令和4年）」のデータを基に、平均貯蓄額を表1にまとめました。

表1

※金融資産を保有していない世帯を含む
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］［二人以上世帯調査］（令和4年）」を基に筆者作成

表1を見てみると、単身世帯の方が二人以上の世帯に比べて、貯蓄額の平均値、中央値ともに高いことが分かります。

年収が同じであれば、一人暮らしをしている方が、生活にかかるお金が少ないのが理由かもしれません。二人以上の世帯の場合でさらに子どもがいるケースでは出費が増え、なかなか思うように貯蓄できない可能性も考えられます。

手取り収入からの貯蓄割合

年収500～750万円の世帯における平均貯蓄額が分かったところで、次は年間の手取り収入（臨時収入を含む）からどのくらい貯蓄に回しているのかを見てみましょう。

表2

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］［二人以上世帯調査］（令和4年）」を基に筆者作成

表2から、年収500～750万円の世帯では、約1～2割のお金を貯蓄に回していることが分かります。年収の手取り500万円から1～2割を貯蓄する場合、年間50～100万円貯めることになります。月単位で計算すると、約4万2000円～8万3000円ほどが貯蓄の目安ということです。

なお年収500～750万円の単身世帯で最も多かった貯蓄割合は「35％以上」で27.6％、貯蓄をしなかった割合は19.4％です。対して二人以上の世帯で最も多かった貯蓄割合は「10〜15％未満」で21.4％、貯蓄をしなかった割合は24.2％でした。

自分たちの年収に見合った貯蓄額を設定することが大切

老後の生活費として計画的に貯蓄することは、とても大切です。しかし年収に見合った額でないと、毎月の貯蓄が苦痛に感じるだけでなく、生活にも余裕がなくなってしまい、貯蓄に対してのモチベーションの低下につながります。

将来必要になるお金から逆算して貯金することも大切ですが、計画的に貯蓄を続けるには、まずは自分たちが毎月いくら貯蓄に回せるのかを把握することから始めましょう。