更新日: 2024.10.10 家計の見直し
妻に「生活費40万円じゃ足りない」と言われますが、十分ではないのですか? 正直「無駄遣い」されている気がするのですが、平均はどのくらいでしょうか?
配偶者が使っている金額が自分の想定よりも多かったら、不満を抱くケースもあるでしょう。「生活費のことでケンカ」夫婦あるあるですよね。
ただ、必要な生活費は家族の形態や子どもの年齢によって変化する点を知っておきましょう。本記事では、世帯主の年齢別に生活費40万円が果たして多いのかについて考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
34歳以下の家庭では約26万円
34歳以下、世帯人員数3.35人の場合における月々の消費支出の平均は25万8471円となっています。うち食費は6万3331円です。子どもがいたとしてもまだ小さい場合が多く、それほど生活にお金がかかる状況ではないようです。
ただ、約26万円の消費支出の中に占める住居費は約3万円となっているので、もし住宅ローンも含めるのであれば、30万円を超える家庭も多いでしょう。
35歳以上40歳未満の家庭では約28万円
35歳から39歳、世帯人員数3.78人の家庭における消費支出は27万7788円となっており、うち食費は7万6739円です。子どもが小学生になる家庭も多く、食費や水道光熱費など少しずつ増えていく年代でしょう。
住居費は約2万円で計算されているので、住宅ローンがある場合には35万円くらい必要かもしれません。
40歳以上45歳未満の家庭では約31万円
40歳から44歳、世帯人員数3.8人の家庭での消費支出は30万6598円となっています。子どもが中高生になることが多い世代であり、食費も8万3398円と増加しています。
住居費は約2万円で含まれているので、住宅ローンが10万円を超える家庭であれば月々の生活に必要な金額は40万円を超えてくるでしょう。
45歳以上50歳未満の家庭では約34万円
45歳から49歳、世帯人員数3.55人の家庭での消費支出の平均は、33万3195円(うち食費8万3368円)となっています。世帯主はバリバリの働き盛りが多い年代であり、収入もそれなりにある家庭が多いですが、その分、子どもが高校生や大学生となり、人生の中で消費が山場に差し掛かるときです。
住居費は約2万円で計算されていることから、住宅ローンがある場合には40万円を優に超える金額が必要になるでしょう。
50歳以上55歳未満の家庭では約37万円
50歳から54歳、世帯人員数3.26人の家庭における消費支出は36万7076円(うち食費8万3894円)です。
親の介護が必要となる可能性が高くなる世代でもあり、子どもの進学と親の介護の2つの出費が重なる大変な時期でもありますね。よって、各世代の中で最も消費支出が大きい世代となっており、30代で35年返済を組んだ住宅ローンであれば、その支払いもまだ続いています。
住居費約2万円を差し引き計算したとしても、月々45万円以上必要な家庭も多いと考えられるでしょう。
まとめ
月々の生活に必要な金額は、一般的に子供の成長に比例します。30代前半であれば子どもが幼児の場合が多く、住宅ローンがあったとしても月30万円程度で生活できる家庭が多そうです。
しかし、子どもが中学生以降になる場合が多いであろう40代以降になると、贅沢せずとも月々40万円以上は必要かもしれません。「そんなに使って!」と頭ごなしに怒ってしまうと、反感を買うかもしれませんね。
ただし、これらの金額には住宅ローンを10万円程度と仮定して含めています。単純に食費など流動的に生活に使う金額だけが40万円という場合には、「多い」と判断できるかもしれません。
出典
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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