更新日: 2024.01.17 その他家計

都内実家ぐらしの同僚が羨ましい! 一人暮らしと比べた場合、生活費はどれほど浮いているの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

都内実家ぐらしの同僚が羨ましい! 一人暮らしと比べた場合、生活費はどれほど浮いているの?
同じ職場で働いていても、経済事情に違いがあるケースは少なくありません。実家暮らしの人と一人暮らしの人とでは、同じ給与を受け取っていたとしても、自由に使える金額には差が出てくるでしょう。一人暮らしの人からすれば、実家暮らしの同僚をうらやましく思うのも当然です。
 
今回は、実家暮らしの人と一人暮らしの人とでは、生活費にどれくらいの違いがあるのかについてみていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

実家暮らしの人が家に入れている金額

最初に、実家暮らしの人が家に入れている金額の相場を押さえておきましょう。保険マンモス株式会社では、「実家暮らしの方へのアンケート」を実施しています。その結果、実家暮らしの人で家にお金を入れている人の割合は、全体の74%でした。そして、実家に入れているお金の1ヶ月あたりの平均額は、4万257円となっています。
 
クレジットカード情報を提供している「MoneyGeek」によるアンケート調査もみてみましょう。社会人かつ実家暮らしの人に対してアンケート調査を実施した結果、家にお金を入れている人の割合は全体の61%でした。毎月家に入れているお金の平均額は、5万4009円となっています。
 
数字の部分では調査ごとに多少の差はあるものの、実家暮らしの人のうち、家にお金を入れている人は、いずれの調査でも多数派です。また、毎月家に入れている金額は4〜5万円程度が相場といえるでしょう。
 

一人暮らしの人の生活費は?

つづいて、一人暮らしの人の毎月の生活費を、総務省統計局の「家計調査」からみてみましょう。2022年の調査結果では、一人暮らしの人の毎月の平均消費支出額は、16万1753円となっています。都市階級別にみると、「大都市」では17万84円、「関東」では17万8436円でした。
 
ただ、この調査結果では「住居」にかかる費用が、平均で2〜3万円ほどとなっています。これは、持ち家に住んでいる人の方が、賃貸物件に住んでいる人よりも多いためです。
 
17〜18万円の支出額から住居費を引いた15万円ほどに家賃を足した額が、一人暮らしの人の毎月の平均的な生活費となります。総務省による「住宅・土地統計調査(2018年)」では、東京都内の1ヶ月あたりの平均家賃は8万1001円です。これらのデータから推計すると、都内に住んでいる一人暮らしの人の毎月の消費支出額は、23万円前後が相場となるでしょう。
 

実家暮らしの人の生活費は?

実家暮らしの人でも、家に入れているお金とは別に生活費がかかります。例えば、衣服などには、一人暮らしの人と同程度の金額を費やしていてもおかしくはありません。
 
家計調査を参考にすると、関東に住んでいる人の1ヶ月あたりに消費している「被服及び履物」にかかる費用は、約6000円です。同じく「保険医療」の費用は約8300円、「交通・通信」は約1万9000円、「教育娯楽」は約2万2000などとなっています。
 
食料費に関しても、「調理食品」約8400円や「飲料」約3300円、「外食」約9700円などの費用は、当人が負担しているケースがあるでしょう。さらに、理美容用品などを含む「諸雑費」約1万6000円や「交際費」約1万4000円などを毎月支出している人も少なくありません。これら実家暮らしでも必要と思われる生活費を合計すると、5万円を超えてきます。
 
毎月実家へと入れている金額を4〜5万円とし、それに毎月の生活費となる5万円超を足すと10万円前後です。一人暮らしの人の消費支出額との差は13万円ほどとなります。
 

家に入れている金額次第で大きく異なる生活費

都内で一人暮らしをしている人は実家暮らしの人と比べて、支出額の差が1ヶ月あたり13万円程度多くなるケースもあるでしょう。しかし、これは毎月4〜5万円程度のお金を実家に入れている人と比較した場合です。いくつかの調査によれば、実家暮らしの人の3〜4割程度は家にお金を入れていません。
 
実家暮らしで家にお金も一切入れていない人と比較すると、その差はより大きくなる可能性があります。貯金をしたい人や、経済的余裕がない人は、実家暮らしを検討するのもよいでしょう。自分の生活環境や経済状況を見直し、納得できる暮らし方ができるとよいですね。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)
MoneyGeek 実家暮らしは家にお金をいくら入れる?平均は54,009円で年代別では50代の約7.5万円が最も高い
総務省統計局 家計調査 単身世帯 2022年
総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集