更新日: 2024.01.24 その他家計

「エアコン」vs「こたつ」1日過ごすなら、どちらが節約できる? それぞれの電気代を比較

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「エアコン」vs「こたつ」1日過ごすなら、どちらが節約できる? それぞれの電気代を比較
気象庁の3か月予報(2024年1月~3月)では暖冬傾向といわれているものの、1月後半になり寒さが厳しくなってきました。そこで活躍するのが「暖房器具」です。
 
エアコンやこたつで暖をとる家庭も多いと思いのではないでしょうか? しかし、エアコンは冷房よりも暖房のほうが消費電力は高く、電気代が多くかかってしまいます。なるべく電気代を節約したいと考えているのなら、暖房で1日過ごすよりも、お得な方法があるかもしれません。
 
そこで本記事では、日本の冬の風物詩・こたつに注目し、「エアコンで1日過ごす」場合と「こたつで1日過ごす」場合のどちらが節約できるのか比較していきます。エアコンとこたつの節約方法についても紹介するので参考にしてください。
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エアコンで1日過ごした場合

電気代の計算方法は、「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力量料金(円/kWh)」です。消費電力はエアコンやこたつで消費する電力のことで、電力量料金は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhで計算します。
 
大手電機メーカーのエアコンを例にすると、6畳タイプのもので暖房の定格標準消費電力は560Wとなっています。使用時間を1日10時間として計算式にあてはめると、「0.56(kW)×10(時間)×31(円/kWh)」で173.6円です。1ヶ月を30日と換算すると、1ヶ月にかかる電気代は5208円になります。
 

こたつで1日過ごした場合

こたつの場合も同様に計算します。大手電機メーカーのこたつの消費電力は300Wです。これをあてはめると、「0.3(kW)×10(時間)×31(円/kWh)」で93円です。1ヶ月にかかる電気代は2790円になります。
 
両者を比較すると、月に2418円もこたつのほうが節約できることがわかりました。エアコンは室内全体を暖かくするメリットがありますが、こたつよりも電気代は多くかかってしまうようです。
 

エアコンとこたつの節約方法

エアコンとこたつの電気代を比較してきましたが、どちらも簡単な節約方法があります。少しの工夫で成果が期待できるため、ぜひ実際にやってみてください。
 
まず、エアコンの節約方法としては冬の暖房時の設定温度を20℃にする、必要な時だけつける、といった工夫が挙げられます。
 
経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、冬の暖房時の設定温度を21℃から20℃に「1℃下げるだけで年間約1650円の節約」(外気温度は6℃、エアコン<2.2kW>の暖房設定)が可能です。
 
また、「暖房をつけている時間を1時間短くすると年間で約1260円の節約」(エアコン設定温度:20℃)になります。合計すると、エアコンの暖房で年間2910円の節約です。
 
こたつの節約方法はこたつ布団に上掛けと敷布団を合わせて使う、設定温度を強から中に変える、の2つです。「こたつ布団に上掛けと敷布団を合わせて使うことで年間約1010円の節約」(1日5時間使用)になります。
 
そして、「設定温度を強から中に変えるだけで年間約1520円節約」(1日5時間使用)可能です。これらを2つ同時に実践すると合計で年間2530円に節約できます。
 

エアコンとこたつをそれぞれうまく使い分けましょう

エアコンとこたつでは、こたつのほうが大きく節約できることがわかりました。しかし、こたつはテーブルの中しか温まらないため、室内全体は暖かくならないという欠点があります。
 
反対にエアコンは室内全体を暖かくできますが、電気代はこたつよりも高くなる点がデメリットです。それぞれメリットとデメリットがあるので、うまく両者を使い分けるようにすることで節約にもつながります。
 
また、エアコンもこたつも少しの工夫で節約できるので、できるところから節約もしていくことをおすすめします。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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