ゴハンを炊飯器で炊いた後は保温しっぱなしです。どのくらい電気代がかかっているのでしょうか?
配信日: 2024.01.27 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、炊飯器の保温機能を使うときの電気代を、冷凍保存しておいて電子レンジで温める場合の電気代と比較しながら紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
炊飯器の保温機能を使うとどのくらいの電気代がかかる?
炊飯器はマイコン式・IH式・圧力式に大きく分けられ、タイプや機種によって消費電力が異なります。一度に炊けるゴハンの容量によっても変わるため、どのタイプの電気代が安いかは一概には言えませんが、一般的にはマイコン式の炊飯器の消費電力が少ないとされています。
炊飯器のタイプごとの炊飯と、保温にかかる電気代は次の通りです。全国家庭電気製品公正取引協議会によると、1kWhあたりの電気代の目安は31円、使用する炊飯器はA社のマイコン式、IH式、圧力式を参考に消費電力の値を採用しています。
【マイコン式:炊飯約4.34円、保温1時間あたり約0.6円】
【IH式:炊飯約5.14円、保温1時間あたり約0.6円】
【圧力式:炊飯約5.3円、保温1時間あたり約0.53円】
いずれのタイプの炊飯器も、保温1時間あたりにかかる電気代は1円以下とごくわずかですが、長時間使用し続けるとコストが膨らむ可能性があります。例えば、8~10時間保温機能を使う場合には、炊飯1回分以上の電気代がかかる計算です。使用状況によって変動する点に注意しましょう。
冷凍保存しておいて電子レンジで温める場合は?
保温機能を使わず、冷凍保存しておいて後から電子レンジで温め直して食べる場合は、どれくらいの電気代がかかるのでしょうか。冷凍保存する際は、冷蔵庫の電気代もかかりますが、ここでは電子レンジのみを想定して考えてみましょう。
お茶碗1杯分(0.5合)を600W、2分間電子レンジで温めたときの電気代は、「消費電力×使用時間×1kWhあたりの電気代の目安」で0.62円です。炊飯器の保温1時間あたりにかかる電気代が約0.6円ですから、0.5合を温めるだけならほとんど変わらない計算になります。
ただし、実際には0.5合のような少量ではなく、食べきれなかった分をまとめて冷凍保存するケースが多いと考えられます。その点を考慮し、2合分を冷凍保存しておいて後から電子レンジで温め直すとすると、電気代は「0.62×4」で2.48円です。
ゴハンの量にもよりますが、2合~3合分を冷凍保存する場合は、おおよそ2円~3円程度の電気代がかかるとイメージしておくとよいでしょう。2円~3円という電気代は、保温機能で考えると4時間~5時間分にあたります。
このような結果から、数時間以内に食べきる予定があるなら保温機能、8~10時間といった長時間保温するなら冷凍保存しておくのがよさそうです。
すぐに食べきれそうにない場合は冷凍保存がおすすめ!
保温をする場合の電気代は1時間あたり0.62円、冷凍保存しておいて温め直す場合は2.48円(2合分)という結果から、保温時間が長引くほどに冷凍保存のほうがコスト削減になるとわかりました。ゴハンの味や見た目を長く維持できるメリットもあるため、すぐに食べきれそうにない場合は冷凍保存しておくのがおすすめです。
出典
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー