更新日: 2024.01.28 貯金
40代「単身世帯」の平均貯蓄額とは?収入から何割を「貯金」に回すのが一般的?
しかし、いざ貯蓄を殖やそうと思った際に「収入の何%を貯蓄に充てればよいか分からない」という方も多いかもしれません。今回は、40代単身の方の平均貯蓄額や、各出費別の理想の貯蓄割合について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
40代単身世帯の場合の平均貯蓄額
金融広報中央委員会が運営する「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より「4.金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)」によれば、40代単身世帯の貯蓄額分布は表1の通りです。
表1
金融資産保有額 | 割合 |
---|---|
金融資産非保有 | 35.8% |
100万円未満 | 14.8% |
100~200万円未満 | 5.9% |
200~300万円未満 | 4.9% |
300~400万円未満 | 6.2% |
400~500万円未満 | 2.8% |
500~700万円未満 | 2.8% |
700~1000万円未満 | 3.1% |
1000~1500万円未満 | 7.7% |
1500~2000万円未満 | 2.5% |
2000~3000万円未満 | 4.0% |
3000万円以上 | 5.9% |
※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
表1を踏まえた平均貯蓄額は657万円、中央値は53万円でした。平均貯蓄額は極端に大きい数値がデータに含まれていると、その数値の影響を受けるため、中央値を参考にするといいでしょう。
近年の物価高や老後の生活費を考慮すると、老後のため十分な貯蓄をしておきたいと考える方も多いかもしれません。
40代の場合、多くの方が定年退職を迎える60代まで、あと20年間以上あります。そのため、20年間で収入をどのように貯蓄に回していくかの計画を立てることが重要といえるでしょう。
各出費別の理想的な貯蓄割合はいくら?
各出費別の貯蓄割合を考えるときに役立つ、理想の比率が存在します。家計の黄金比は、「50(食費など生活必需品):30(交際費などぜいたく費):20(貯蓄)」が理想的であるといわれています。
この比率に基づいて家計を振り分けると、毎月の収入の2割を貯蓄に充てることができます。ご自身の手取り収入を上記の割合に分けてみることをおすすめします。また、手取り収入を振り分け、支出を記録しながら生活することで、これまでの支出傾向を知ることもできるでしょう。支出の傾向を知り、浪費がないか探してみましょう。
家計の支出を振り返り、比率を参考に貯蓄する割合を検討しましょう
上記調査より40代単身世帯の平均貯蓄額は657万円、中央値は53万円であることが分かりました。平均貯蓄額は極端に貯蓄が多い層により値が上がっている可能性もあるため、中央値を参考にすることをおすすめします。
以上の平均貯蓄額、中央値を見ると「老後の資金としては不足している」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。老後に向けての20年間、家計の黄金比率を参考にして収入を振り分け、2割程度の貯蓄を目指してみることをおすすめします。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)表番号4
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー