更新日: 2024.01.30 その他家計

「浴室乾燥」を使用するのと「乾燥機能付き洗濯機」を使用するのとではどちらが節約できるのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「浴室乾燥」を使用するのと「乾燥機能付き洗濯機」を使用するのとではどちらが節約できるのでしょうか?
共働きが増えてきた現在、乾燥機能付きの洗濯機や浴室乾燥機は家事を効率化できる便利な家電として人気です。その一方で、使用コストが気になる方も多いでしょう。せっかく家事の効率化を求めて購入したのに、使用コストが高額ならば使うのをためらってしまいます。
 
本記事では、乾燥機能洗濯機と浴室乾燥機の光熱費の比較や、それぞれの特徴などを解説します。
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乾燥機能付きの洗濯機にかかる電気代の計算方法

乾燥機能付きの洗濯機は縦型とドラム型があり、それぞれ乾燥機能にかかる電気代が異なります。また、同じタイプでもメーカーや乾燥する衣服の量、選ぶコースによってかかる電気代は変わってくるため、一概にいくらかかると断言はできません。購入した洗濯機にかかるおおよその電気代は、「消費電力(W)×時間(h)」で計算できます。消費電力は説明書に書いてあるので、計算してみましょう。
 
なお、機種によっては、「6kgの衣類を洗濯から乾燥まで行った場合の電気料は1回約16.2円」といった説明が記載されている機種もあります。このほか、メーカーの中には、自社の製品を使用した場合の電気代を計算できるサイトを作っている場合もあるので、活用してみましょう。
 

浴室乾燥機の電気代の目安

浴室乾燥機の電気代も機種ごとに異なり、電気代の目安を取扱説明書に記載している製品もあります。現在はインターネット上に取扱説明書がアップされている製品もあるので、購入する製品が決まっているならば、確認してみましょう。
 
一例を挙げると、B社の製品(定格電圧 100V)の場合、5kgの衣類を標準の乾燥で渇かした場合の電気代は約88円と記されています。全国家庭電気製品公正取引協議会が定めていた目安単価である1kw当たり27円での計算です。
 
2022年7月からは31円に値上がりしているので、もう少しかかる可能性があります。B社が発売している浴室乾燥機の場合、標準モードで乾燥すると3~5kgの衣類で120~170円前後、エコモードだと40~100円前後です。単純に比較した場合、浴室乾燥機のほうが費用がかかります。
 

乾燥機付き洗濯機と浴室乾燥機のメリット・デメリット

単純に電気代だけ比較すると、乾燥機付き洗濯機のほうがコスパに優れています。しかし、乾燥したい洗濯物の内容や、使用する環境によっても使いやすい製品が変わってくるでしょう。電気代の安さだけを比較して決めてしまうと、使い勝手が悪く結局活用できなかったとなる場合もあります。ここでは、乾燥機付き洗濯機と浴室乾燥機、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
 

乾燥機付き洗濯機のメリット・デメリット

乾燥機能付き洗濯機のメリットは、洗濯から乾燥までワンストップで行えることです。忙しい日は、干す手間がなくなるだけでだいぶ助かるでしょう。
 
一方、デメリットとは、シーツなどの大物は乾きにくい、一度に乾かせる量が少ないといった点が挙げられます。家族が多かったりシーツなどの大物を頻繁に洗いたかったりする場合、使い勝手の悪さを感じやすいでしょう。
 
また、乾燥機付き洗濯機の補修用性能部品の保有期間は6~7年です。つまり、その期間が過ぎたら修理ではなく買い換えとなってしまいます。これもデメリットといえるでしょう。
 

浴室乾燥機のメリット・デメリット

浴室乾燥機のデメリットは電気代が乾燥機能付き洗濯機よりも高いことが挙げられますが、浴室乾燥機にはガスを熱源とする製品もあります。ガス代が安い地域なら熱源を変えればデメリットを解消できる可能性があります。
 
また、浴室乾燥機のメリットには、シーツなどの大物を干しやすい、防カビやヒートショックを予防する効果などがあります。干す手間こそかかりますが、冬は雪が降って外になかなか洗濯物が干せない場合、浴室乾燥機は重宝するでしょう。
 

電気代だけでなく浴室乾燥機と乾燥機付き洗濯機の特徴を比較したうえで選ぼう

浴室乾燥機と乾燥機能付き洗濯機は、電気代だけでなく乾燥させたい洗濯物の量や、大きさなども考えて選びましょう。家族が少ない場合は洗濯機でも十分ですが、家族が多くシーツなど大物の洗濯を頻繁にする場合は、浴室乾燥機のほうが適しています。
 
また、浴室乾燥機はガスを熱源とする製品も多いので、ガス代の計算もしたうえで、電気にするかガスにするか決めてもよいでしょう。
 

出典

全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
 
※2024/1/30 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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