更新日: 2024.10.10 その他家計
「常時換気」や「24時間換気」って音がしないけど換気できてるの?つけっぱなしにしたら電気代はいくらかかる?
また稼働していた場合、換気扇を24時間つけっぱなしにすると、電気代はどれくらいかかるのかも気になるかもしれません。今回は常時換気(24時間換気)の仕組みと併せて、24時間つけっぱなしにした場合の電気代を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「常時換気」「24時間換気」で音がしない場合は換気ができていない?
近年では、音がほぼ気にならない24時間換気システムも多いと考えられるため、音がしない場合でも、故障しているとは限らないでしょう。
逆に24時間換気システムから騒音がするならば、正しく稼働していなかったり、故障したりしているおそれがあります。正しく稼働しているかが心配な方は、業者に確認してもらうといいでしょう。
「常時換気」「24時間換気」の仕組み
シックハウス対策として、2003年に建築基準法が改正されて以降、住宅では換気設備による24時間換気が義務付けられました。住宅で使用される24時間換気システムは、1時間ごとに部屋の空気の半分が入れ換わることを目安とし、3種類の方法で換気が行われています。
本章では、一般的な住宅で行われる換気方法について紹介して、それぞれの仕組みを簡単に解説します。
第1種換気
第1種換気は、給気と排気ともに、ファンなどの機械で行う方法です。給気と排気の両方を機械で行うため、空気の出入りがスムーズになり、効率のよい換気が期待できます。
ただし、給気と排気で機械が稼働しますので、運転音が気になったり、電気代が比較的高くなったりするというデメリットがあるでしょう。
第2種換気
第2種換気は、給気を機械で行い、排気を自然に行う換気方法です。機械で給気を行うことで、室内の圧力が高まるため、無菌空間であるクリーンルームではメリットが大きいでしょう。
しかし、木造戸建て住宅などでは、室内の湿度や汚れた空気を排気できず、結露を起こす可能性が非常に高いとされています。
第3種換気
第3種換気は、給気を自然に行い、排気を機械で行う換気方法です。コストの安さがメリットであり、最も使用されている換気方法といわれています。
一方で住宅の気密性が低いと、十分に換気ができないおそれがある点は、デメリットといえるでしょう。
換気扇を24時間つけっぱなしにしたときの電気代は?
24時間換気システムは、24時間つけっぱなしにすることが原則とされています。換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代が、気になるという方も多いでしょう。
電気代は、消費電力(キロワット)×使用時間(1時間単位)×料金単価(円/キロワットアワー)で算出が可能です。24時間換気システムの消費電力は、機種によって異なるものの「弱」で最大14ワット、「強」で最大28ワットが目安といえます。
料金単価は東京電力エナジーパートナー、従量電灯Bプランの電力量料金、最初の120キロワットアワーまで(第1段階料金)の30円/キロワットアワーで計算します。まずは「弱」で、換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の1日にかかる電気代を計算してみましょう。
0.014キロワット(消費電力)×24時間(使用時間)×30円(料金単価)=10.08円
「強」で換気扇を24時間つけっぱなしにした場合、1日にかかる電気代は以下が目安です。
0.028キロワット(消費電力)×24時間(使用時間)×30円(料金単価)=20.16円
したがって、上記の例で換気扇を24時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月にかかる電気代は約302~605円と考えられます。
24時間換気システムで快適に過ごそう
音がしないため、24時間換気システムが稼働しているかが不安な方は、一度、業者に確認してもらうといいでしょう。
2003年に建築基準法が改正されて以降、住宅では換気設備により24時間換気を行うことが義務付けられました。24時間換気システムは、24時間つけっぱなしにすることが原則となっています。
1ヶ月に約302~605円の電気代はかかりますが、24時間換気システムによって、室内をきれいに保つことが可能です。24時間換気システムを使用して、快適に過ごしましょう。
出典
一般財団法人 住宅金融普及協会 住まいの換気と外壁換気口のお手入れ 換気方法
東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B
国土交通省 改正建築基準法 シックハウス対策について知っておこう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー