更新日: 2024.10.10 貯金
【コツコツ貯蓄】25歳から定年の65歳まで毎月「2000円」貯蓄したら一体いくらになる?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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40年間毎月2000円ずつ貯蓄するといくらになる?
貯蓄するには、銀行の口座で貯める以外に、どこにも預けず現金で貯める、いわゆる「タンス預金」などの方法があります。銀行の場合は利子が付きますが、タンス預金の場合は利子がつきません。
普通預金の金利は一般の銀行で0.001%、ネット銀行では0.02~最大0.30%と、普通の銀行よりもネット銀行のほうが高金利に設定されている場合がほとんどです。
毎月2000円ずつの貯蓄で年間2万4000円となり、これを40年間続けると96万円です。表1では、代表的な貯蓄の口座である普通預金(メガバンクとネット銀行)の場合とタンス預金の場合の金額を、税金などは考慮せず、利息ごとに比較しました。
表1
貯蓄先 | 40年後の金額 |
---|---|
銀行(普通預金) メガバンク 金利 0.001% |
96万192円 |
銀行(普通預金) 大手ネット銀行の金利 0.02% |
96万3858円 |
タンス預金 | 96万円 |
※北洋銀行「つみたてシミュレーション」を基に筆者作成
低金利が続く現在、40年間預けても利息の額は非常に少なく、ほとんど殖えないといっていいでしょう。金利が普通預金の20倍であるネット銀行でも、4000円に満たない金額しか殖えないことがわかります。
定年後90歳まで生きる場合の生活費は?
厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳です。しかし、平均寿命は若くして亡くなった方の年齢も含むため、実際はさらに長生きする方が多いといえるでしょう。
さらに、90歳まで生きる人の割合は男性で25.5%、女性では49.8%となっており、平均寿命と開きがあるのが分かります。
90歳まで生きると仮定すると、定年後から25年間あります。厚生労働省の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要」を見てみると、65歳以上の夫婦高齢者無職世帯で年間支出は平均およそ322万円、25年間でおよそ8050万円が必要となる計算です。
定年後は退職金とこれまでに貯めた貯金、毎月受け取れる年金が収入の中心となります。もしこれらを合わせて8050万円に十分届くならば、コツコツ貯めた分のお金はいざとなったときの出費、または趣味や好きなことに使うお金として活用できるでしょう。
もし不十分ならば、コツコツ貯める金額を増やしたほうがいいかもしれません。
貯蓄を殖やす工夫を
毎月2000円ずつの貯蓄では、40年間でも100万円に届きません。定年後も余裕をもって暮らすためには、現役のうちに貯金額を少しでも多く殖やしておくことが大切です。
退職金とこれまでに貯めた貯金、毎月受け取れる年金をあわせても生活費において十分とはいえない場合は、コツコツ貯める金額を上げたり資産運用などを考えたりするのもおすすめです。
出典
北洋銀行 つみたてシミュレーション
厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 (2、3ページ)
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)家計の概要(18ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー