こまめに「電気」を消す彼女。正直大した「節約」にならないと思うのですが、この行動に意味はあるのでしょうか……。

配信日: 2024.02.07 更新日: 2024.10.10

この記事は約 3 分で読めます。
こまめに「電気」を消す彼女。正直大した「節約」にならないと思うのですが、この行動に意味はあるのでしょうか……。
節電を意識してこまめに電気を消すことは、実際どの程度効果があるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。節約家の彼女に困っている人もいると思います。
 
電気はこまめに消すことで節電につながる場合が多いものの、機器の種類によってはつけたり消したりすることがかえって逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。本記事では、電気をこまめに消すことの効果について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

電気はこまめに消すほうがよいか

電気はついているときに消費電力がかかり、消えた状態では消費電力はかかりません。そのため、節電を意識するのであれば、使っていない電気をつけっぱなしにするよりも、こまめに消したほうが、節電効果が期待できるといえるでしょう。1回あたりの節電効果は大きくはありませんが、この行為を繰り返すことで、効果は積み重なっていきます。
 
ただし、どの電気製品でもこまめに消すほうがよいとは言い切れない点に注意が必要です。
 
照明器具の種類によっては、こまめなオンオフがかえって逆効果になる可能性があります。例えば、蛍光灯はスイッチを入れたときに多くの電力を消費する点が特徴です。点灯から最大3秒間は点灯時の約2倍の電力を消費するといわれています。
 
そのため、蛍光灯を使用している場合は、こまめに電気をつけたり消したりすると、節電になるどころか、かえって多くの電力を消費することにつながる恐れがあるでしょう。
 
また、グローランプを使用して蛍光灯を点灯するグロースタータータイプのものは、スイッチのオンオフを1度おこなうだけで、蛍光灯そのものの寿命が短くなります。節電のつもりでこまめにスイッチを切り替えることで、蛍光灯の寿命を短くし、交換頻度を高めかねません。
 
一方、LEDは電気をつけた瞬間に消費電力が高くなるということはなく、つけている時間と点灯時の消費電力は同じです。点灯させた分だけ消費電力がかかるため、つかっていない電気があればこまめに消すことで、消費電力の節約につながるでしょう。
 
なおエアコンは、スイッチを入れて部屋を設定温度にするまでの間に多くの消費電力がかかります。一方、室温が設定温度になるとそれほど多くの電力は消費しません。そのため、短時間の外出のたびに電源を切ると、常に最大の消費電力で運転することになり、電気代が高くなる可能性があります。
 

電力会社の見直しも検討しよう

電気代節約のために、こまめに電気のオンオフをするのもよいですが、まずは電力会社の見直しをするのがよいかもしれません。多くの電力会社の中から、生活スタイルに合った電力プランを提供しているところと契約することで、毎月の電気代を抑えられる可能性があります。時間帯によって電力単価が安くなるプランを提供している場合もあるでしょう。
 
また、ガスやインターネット回線の会社が提供するセット割の電力プランへの乗り換えも電気代節約の1つの方法です。
 

こまめに電気を消す効果は場合によって異なる

こまめに電気を消すことは、使用する電気の種類によっては節約につながるでしょう。しかし、蛍光灯のようにこまめに電気をオンオフすることで消費電力が大きくなったり、蛍光灯そのものの寿命が短くなってしまったりする場合もあるため、注意が必要です。節約を意識するのであれば、家電の特徴を踏まえて行動するとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集