更新日: 2024.02.09 その他家計

【節約家は注意】米だけ食べていると大病を患うって本当? 一人暮らしの米代の平均も教えて!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【節約家は注意】米だけ食べていると大病を患うって本当? 一人暮らしの米代の平均も教えて!
日本人にとって米は身近なものであり、米があれば、さまざまな料理を作ることも可能です。また、米好きの人のなかには米のみを食べて節約生活をする人もいます。たしかにほかの食材を購入しない分費用はかかりませんが、栄養面で偏ってしまうのは間違いありません。
 
では、食事を米のみにした場合にどのような健康被害があるのでしょうか。本記事では、米のみの生活が身体にどのような影響を与えるのか解説します。
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1人暮らしの1ヶ月当たりの米代は平均2000円前後

1人暮らしをしている場合、1ヶ月当たりで食べるごはんは茶わん90杯ほどです。米に換算すると約5~6kgになりますが、米のみを食べるのであればこれより多い量を食べる可能性もあります。一般的な5kgの米の価格は1700~2000円ほどですので、費用面のみでいえば節約できるでしょう。ただ、栄養面では偏っていることから、食費を節約できても医療費が多くかかる場合がないとはいえません。
 

食事を米のみにした場合にかかる病気とは

物価高が加速して以来、生活費、とくに費用がかかる食費を節約する人は多いのではないでしょうか。ただ、極端な方法として米のみを食べる生活をするのは、栄養バランスという面から、よい方法とはいえません。米のみの生活をした場合、どのような病気にかかる可能性があるのでしょうか。
 

・脚気

脚気はビタミンB1欠乏症のことで、江戸時代頃に特に流行した病気です。当時、主食だった玄米を白米にかえて食べるようになり、その結果、脚気を患う人が増加しました。一汁一菜が基本だったことから白米を多く食べ、おかずを少なくしていたのが原因でビタミンB1不足になったのが原因です。
 
また、明治時代、軍隊では兵1人当たり1日6合(中盛り茶わん15杯分ほど)のごはんを食べることができました。それが脚気のまん延につながってしまったといわれています。1日分の適正なごはんの量は1.6合(中盛り茶わん4杯分ほど)ですので、3~4杯分も多く摂取していたわけです。
 
つまり、脚気の症状は、節約のために米のみを食べたときにも起こりうる症状といえます。重症化すると心不全で死亡するケースもあるため、放置しておける病気ではありません。
 

・糖尿病

白米だけの生活を続けていると、糖尿病になる可能性が高くなります。玄米などであればビタミンB1を摂取でき、糖尿病のリスクも抑えられる可能性があります。
 

脚気の治療方法

米のみを食べる生活をして脚気になった場合を想定し、治療方法を解説します。
 

・膝蓋腱(しつがいけん)反射検査

脚気かどうかを知るためには、膝下あたりを軽く叩き、足が反射的に上がるかどうかを確認します。反射がなく、足が自然に上がらなかった場合は脚気の可能性が高いです。同時に、手足のしびれや疲れがとれないなど、脚気のほかの症状がないかどうかをチェックし、判断します。
 

・治療は不足しているビタミンB1の補給

脚気になった場合、不足しているビタミンB1を補充しなければなりません。病院では点滴や注射でビタミンB1を体内に取り入れます。さらに、日常生活でも食事の栄養バランスに気をつけ、積極的にビタミンB1を摂取する必要があります。病院での治療費に加え、副菜や汁ものなどを作ったり、購入したりする費用も必要です。
 

・はり・きゅう治療

ビタミンB1を吸収しやすい身体にするための方法として、はり・きゅう治療もあります。ビタミンB1を積極的に摂取しつつ、はり・きゅう治療を行って体調を整えていくのもひとつの方法です。
 

栄養バランスを考えた食事をとりながら節約するのが重要

1人暮らしの場合を例に挙げると、1ヶ月当たり約5~6kgの米が必要です。米5kgの価格は平均2000円前後であり、食費の節約という意味では確かに米のみを食べていれば節約になるでしょう。
 
ただ、米のみを食べる生活では、脚気や糖尿病などの病気にかかる可能性が高くなります。その結果、出費が増えるケースもあるため、栄養バランスを考えながら節約することを心がけましょう。
 

出典

農林水産省 脚気の発生

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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