いつも冬のセールで5万円以上使ってしまいます。コスパがよいのに「セール品を買うと結局、損」っていわれるのはなぜでしょうか?

配信日: 2024.02.10 更新日: 2024.10.10

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いつも冬のセールで5万円以上使ってしまいます。コスパがよいのに「セール品を買うと結局、損」っていわれるのはなぜでしょうか?
セールやバーゲンでの買い物で、「ついつい余計な物を買ってしまう……」という方も多いのではないでしょうか。特に、年明けになると多くの百貨店が「新春セール」を行っており、衣類やバッグなどを割引価格で販売しています。
 
セールでは値引きが行われているため、一見するとお得に買い物ができるようにみえます。しかし、実際には店舗側がもうかる仕組みとなっている点には留意すべきでしょう。そこで本記事では、セール品を買うと損をする理由や、無駄遣いを防ぐための心構えについて解説します。
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5万円はさすがに使いすぎ!?

買取専門店ウリエルを運営する株式会社クオーレ(愛知県大府市)が行った調査によると、「2023年の新春セールで何を買いますか?または何を買いましたか?」(調査期間:2023年1月4日~2023年1月12日、調査対象:20~60代の男女147人)という質問に対して、最も多かった回答は「衣類」でした。2位は「福袋」で、3位は「食品」となっています。
 
なお、「新春セールで使う予定または使った金額を教えてください」という質問に対する回答で最も多かったのは「5000円未満」の33%でした。「1万円~3万円未満」が30%、「5000円~1万円未満」が28%となっており、「3万円まで」の予算設定をする人が多いことが見て取れます。
 
このアンケート結果から、セールだからといって5万円以上使ってしまうのは、無駄遣いといえるでしょう。本当に必要な物であればいいものの、「安かったから」という理由で買ってしまうのは問題です。
 
また、「新春セールのお買い物をする際に重視するポイントは何ですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「割引率」と「価格の安さ」でした。
 
「本当に欲しいかどうか」よりも、「割引されているから」「何となくお得だから」という理由で購入している人が多いようです。
 

セールで無駄遣いをする防ぐ方法

セールで無駄遣いを防ぐ方法は、とにかく「不要な物は買わない」ことです。「安いから買う」のではなく、「必要だから買う」という意識を持てば、無駄遣いは防げるはずです。
 
セールやバーゲンの時期になると「50%OFF」「80%OFF」など、誘惑がある文言を多く目にします。割引に関する値札はいずれも目立つように貼られているため、一見すると「お得だ!」と感じてしまうのも無理はありません。
 
例えば、「5万円」という数字の上に斜線が引かれており、その脇に「1万9800円」という数字が書いてあると「半額以下で購入できるなんて、お得だ」と感じます。しかし、店側としては「廃棄するより、値下げしてでも売りたい」という思惑があります。つまり、セール品は相応の理由があって値下げされているのであり、決してお得に購入できるとはかぎりません。
 
5万円だろうが1万9800円だろうが、使わないのであれば余計な買い物であることに他なりません。逆に、「5万円でも買いたい」と考えていた商品が、1万9800円で売られていた場合は「ラッキー」と思い、購入すればよいでしょう。
 
また、セールの時期になると店の目立つ場所に「セール対象外」の商品が置かれます。あえて目立つところに「セール対象外」の商品を置くことで、セール品を目立たせる心理効果を狙っていると考えられます。
 
行動経済学では「アンカリング効果」といわれていますが、人間は最初に示された数字に強い影響を受けます。つまり、客側はセール対象外の商品を見たあとにセール品を見ることで、「お得だ」という強いインパクトを受けるのです。
 
このように、販売する側の立場になって冷静に考えれば、無駄遣いを防ぐ方法がみえてきます。もし反射的に「欲しい!」と感じたら、冷静に「なぜ欲しいと感じたのか」「売る側はなぜこのような配置にしているのか」を考えてみましょう。
 

まとめ

セールで無駄遣いを防ぐ方法は、「必要な物しか買わない」という意志を持つこと、店舗側の立場になって考えることです。一見するとお得にみえるセールでも、来店者に買わせるための仕掛けがあると考えたほうがよいでしょう。
 
もちろん、本当に「欲しい」と思った物であれば、購入してもまったく問題ありません。しかし、セールで無駄遣いをしてしまった経験がある方は、本記事で解説した内容を意識して余計な支出を防ぐ意識を持ちましょう。
 

出典

株式会社クオーレ 新春セールでのお買い物についてアンケート調査
株式会社クオーレ
買取専門店ウリエル
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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