更新日: 2024.02.13 その他家計

「ストーブ」と「ヒーター」灯油代のコスパはどちらがよい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「ストーブ」と「ヒーター」灯油代のコスパはどちらがよい?
現在、暖房器具には多くの種類があり、使用する燃料などもさまざまです。
 
これだけさまざまな種類の暖房器具があると、どれを選べばよいのかと、悩んでしまう方も多いでしょう。
 
そこで本記事では、数ある暖房器具の中から、ストーブとヒーターをピックアップして、どちらのほうが灯油代が安く済むのかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ストーブとヒーターの違いは?

ストーブとヒーターは混同されがちですが、部屋を暖める方法が異なります。
 
ストーブは、燃料を燃やした熱で直接的に暖めるという仕組みです。例えば石油ストーブであれば、灯油を燃やして炎を出して、その熱で部屋を暖めます。
 
一方、ヒーターは、温風や放熱で間接的に暖める器具のことを指します。
 
石油ストーブと同様に灯油を使う石油ファンヒーターは、ストーブとは異なり、送風するためのファンが搭載されている点が特徴です。ファンを回すために電気が必要であり、電源プラグが付いている点も違いといえるでしょう。
 

ストーブとヒーターの灯油代を比較する方法は?

ストーブとヒーターの灯油代を比較する際には「燃料消費量」を確認します。
 
ストーブやヒーターにおける燃料消費量とは、1時間あたりの灯油の消費量で、単位は「リットルアワー(L/h)」で表されることが多いようです。
 
例えば、燃料消費量が0.3リットルアワーのヒーターであれば、1時間に0.3リットルの灯油が消費されるということです。
 
この数値が小さければ小さいほど、灯油代のコスパがよいといえるでしょう。
 

ストーブとヒーターの灯油代はどちらがコスパがよい?

ストーブとヒーターの燃料消費量は、対応する畳数によって大きく異なります。そのため今回は、ストーブとヒーターをともに10畳用に合わせて、燃料消費量を比較していきます。
 
今回調査したストーブとヒーターのそれぞれの燃料消費量は、おおよそ表1のとおりです。
 
表1

最大燃料消費量 最小燃料消費量
ストーブ 0.3525リットルアワー 0.284リットルアワー
ヒーター 0.355リットルアワー 0.0645リットルアワー

※筆者作成
 
ストーブに関しては最大燃料消費量のみが記載されているケースがほとんどですが、一般的には火力調節ができるため、実際にはヒーターと同様火力の強さによって燃料消費量には幅があります。
 
最小燃料消費量の場合については、ストーブのほうがかなり高く、弱火での使用ではコスパが悪いことが分かります。最大燃料消費量で比較すると、ストーブのほうが若干低いものの、それほど大きくは変わらないという結果が得られました。
 
ちなみに、経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると、2月5日時点の灯油の価格は116.7円/リットルとのことです。
 
そのため、ストーブ・ヒーターをそれぞれ1時間使用した場合の灯油代は、表2のとおりです。
 
表2

ストーブ 33~41円
ヒーター 8〜41円

※筆者作成
 
ただし、ヒーターの場合は別途電気代がかかるため、トータルコストで比較した場合には、ヒーターのほうが高くなる可能性もあるでしょう。
 

ストーブとヒーターの灯油代はそれほど変わらない

ストーブとヒーターの灯油代は、最大燃料消費量で比較した場合は、それほど大きな差はありませんでした。
 
ただしヒーターの場合は、弱火での使用はコスパがよいのですが、ファンを動かすために電気を使用するため、電気代が別途かかってしまう点には注意しましょう。
 
暖房器具にかかるランニングコストを把握して、節約しながら寒い冬を乗り越えましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)<調査結果>
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集