食品の値上げで「子どもの1日のおやつ代」が「120円」→「150円」に…。 他の家庭はどれくらい使っているのでしょうか?
配信日: 2024.02.19 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、総務省による2022年と2023年の家計調査をもとに、二人以上の世帯で菓子類に支出する金額や食料品に占める菓子類の割合はどれくらいなのかを検証します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家計調査から見た食料品に占める菓子類の割合
2023年の家計調査(二人以上の世帯)によれば、1年間に購入した1世帯あたりの菓子類の購入金額の平均は9万9520円でした。1ヶ月あたり約8293円になります。1年間の食料品の購入金額は103万8653円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は、約9.6%です。
年代別で見てみると、二人以上の世帯で菓子類の購入金額が最も多かったのは世帯主が40代の世帯で、11万7768円、1ヶ月あたり9814円でした。1年間の食料品は108万5464円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約10.8%です。
2番目に菓子類の購入金額が多かったのは、世帯主が30代の世帯で10万8667円、1ヶ月あたり約9056円でした。1年間の食費は95万5026円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約11.3%です。食料品全体では世帯主が40代の世帯のほうが多いものの、菓子類の割合は30代の世帯のほうが高くなっています。
一方、2022年の家計調査(二人以上の世帯)を見てみると、1年間に購入した1世帯あたりの菓子類の購入金額の平均は9万4373円でした。1ヶ月あたり約7864円になります。1年間の食料品の購入金額は98万2661円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約9.6%で、割合的に変化はありませんでした。
年代別で見てみると、菓子類の支出が最も多かったのは世帯主が40代の世帯で11万1555円、1ヶ月あたり約9296円でした。1年間の食料品は102万8925円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約10.8%です。
2番目に菓子類の購入金額が多かったのは世帯主が50代の世帯で10万2425円、1ヶ月あたり約8535円でした。1年間の食料品は105万4675円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約9.7%です。
2022年と2023年を比べてみると、菓子類への支出は二人以上の世帯の平均で2023年のほうが5147円、1ヶ月あたり約429円高くなっています。食料品全体では2022年と比べると2023年では5万5992円(二人以上の世帯の平均)高くなっており、物価高騰は菓子類にも及んでいるといえるでしょう。
菓子類にかかる費用を節約するコツ
子どものいる家庭にとって菓子類への支出は避けられないものの、工夫次第で節約は可能です。菓子類への出費を節約するコツを紹介します。
・ファミリーパックや大容量が最も割安で小分け包装は割高
同じ種類の菓子を購入する場合、ファミリーパックや大容量のものがあれば、最も割安です。小分け包装されたものは最も割高なので、遠足などの場合を除き、普段はなるべく通常サイズのものを選ぶようにしましょう。
・菓子類が安いお店での購入やまとめ買いをする
同じ菓子類でも、お店によって販売価格はさまざまです。市販の菓子類で保存が利くものは、安く購入できるお店で購入したり、セールのときにまとめて購入したりするとよいでしょう。
・余裕があれば手作りする
市販のお菓子より手作りのほうが費用は安くなることが多いです。ホットケーキミックスを利用したり、お菓子の代わりになるさつまいもやおにぎりなどをおやつにしたりするとよいでしょう。
食料品に占める菓子類の割合は約1割が平均的
2023年の家計調査によれば、菓子類の支出は1ヶ月あたり1万円弱、食料品に占める割合は約1割が平均的な結果となりました。
2022年の家計調査と比べると、食料品全体の価格が高騰したことにより、食料品全体では年間で約5万6000円、菓子類は約5000円支出が増えています。菓子類にかかる費用を節約するには、購入する商品の容量やお店を選ぶ、手作りを併用するなどの対策をとるとよいでしょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 4-6 世帯主の年齢階級別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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