子どもが食べ盛りで食費を減らせません。「月10万円」はかかりすぎでしょうか?
配信日: 2024.02.29 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、公的資料をもとに2人以上世帯における食費の平均額を示すとともに、食費の負担が重いときに試したい節約術を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
食費の平均額はどれくらい?
総務省が発表している「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、2人以上世帯における2022年の食費は1ヶ月あたり平均8万1888円です。内訳は、次のようになっています。
穀類:6515円
魚介類:6095円
肉類:8055円
乳卵類:3985円
野菜・海藻:8826円
果物:3334円
油脂・調味料:3904円
菓子類:7864円
調理食品:1万2097円
飲料:5212円
酒類:3698円
外食:1万2305円
勤労者世帯に限定すると、どうなるのでしょうか。同資料によると、2人以上世帯のうち勤労者世帯の食費は32万627円の25.1%です。上記をもとに算出すると8万477円になります。
ちなみに、2024年2月6日に総務省が発表した「家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-」によると、2人以上世帯における2023年の食費は1ヶ月あたり平均8万6554円です。2022年より4666円増加しています。
月10万円の食費は多すぎる?
以上から分かるように、2人以上世帯における食費の平均は8万円台です。月10万円の食費は平均より多いといえるでしょう。ただし、2人以上世帯に、夫婦のみの世帯や夫婦と子ども1人の世帯、夫婦と子ども3人の世帯などが含まれる点に注意が必要です。同じ2人以上世帯であっても、世帯の構成により食費は変動すると考えられます。
例えば、夫婦のみの世帯より、夫婦と子ども3人の世帯は食費がかかりやすいでしょう。以上の背景を考慮したうえで、この金額を目安と考えて、現在の食費を評価することが大切です。
試してみたい食費の節約術
毎月の食費が気になる人は、節約に取り組むとよいでしょう。試してみたい節約方法は次のとおりです。
調理食品と外食の利用を控える
最初に検討したいのが、調理食品と外食の利用を控えることです。「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、調理食品にかけている金額は1ヶ月あたり平均1万2097円、外食にかけている金額は1ヶ月あたり平均1万2305円です。
両費目で食費の約3割「(1万2097円+1万2305円)÷8万1888円」を占めます。これらの金額を半分に減らすだけで、食費を毎月1万円以上節約できます。
予算を決めてまとめ買いする
買い物の方法にも注意が必要です。予算を決めずにこまめに買い物をすると、無駄遣いしてしまう傾向があります。スーパーへ出掛けるたびに、特売品などのお得な商品を購入してしまうなどのためです。予算を決めてまとめ買いをすると、無駄な出費を防ぎやすくなります。
ポイントは、1ヶ月の予算から1週間の予算を導き出して管理することです。管理する期間を短くすると、1回の買い物で使えるお金を把握しやすくなります。こうした食費の管理は無駄遣いを防ぐ大切なポイントです。
ストックの量を減らす
あると便利なのが、食料のストックです。ただし、ストックの量には注意しなければなりません。多めに購入すると、無駄が生じやすくなります。例えば、ストックを消費するため無理に食べなくてはならない、食べきれなくて捨てざるを得ないということなどが考えられます。ライフスタイルをもとに、必要なストックの量を決めておくと無駄な出費を防げます。
食費が気になるときは節約に取り組もう
総務省が発表している資料によると、2人以上世帯における食費は8万円台が目安です。月10万円など、これより多くかかっている場合は、節約を心掛けるとよいでしょう。
食費に占める割合が高い調理食品や外食を控えると、大きな節約につながる可能性があります。予算を決める、まとめ買いをする、ストックを減らすなどして、無駄な出費を減らすことも大切です。本記事で紹介した内容を参考に、食費の節約に取り組んでみてはいかがでしょうか。
出典
総務省 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要
総務省 家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー