更新日: 2024.03.06 貯金

35歳で一人暮らし。毎月「3万円」ずつ貯金していますが「老後資金」としては少ないでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

35歳で一人暮らし。毎月「3万円」ずつ貯金していますが「老後資金」としては少ないでしょうか?
年金不足や物価高騰の影響を受けて、毎月決まった額を貯蓄している方もいらっしゃるでしょう。一方で、いくら貯蓄すればよいかを、把握していない方もいるかもしれません。
 
将来に必要なお金は人によって異なるため、一概にいくらためれば安心というわけではありません。自分のライフスタイルに合った貯蓄額を目指すことが大切です。
 
今回は、一人暮らしの方における平均的な1ヶ月の貯蓄額と、貯蓄額を増やす方法をご紹介しますので、ひとつの目安として参考にしてください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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一人暮らしの方は毎月いくら貯蓄しているのか?

まずは一人暮らしの方が、毎月どれくらい貯蓄しているのかを見てみましょう。
 
株式会社AlbaLinkの「一人暮らしの平均的な貯金額に関する意識調査」によると、一人暮らしの方がひと月にためている金額は、平均2万7812円とのことです。
 
詳しい金額の内訳を見てみると、最も多かった貯蓄額は1万〜2万円で22.2%、次いで5000〜1万円の19.0%、2万〜3万円の16.8%と続きます。0円の方は9.5%、10万円超ためている方は2.0%という結果となりました。
 
同アンケート調査によると、3万円を超える貯金をしている方の割合は、全体の22.4%しか存在しない計算です。35歳から月に3万円貯蓄した場合は、1年間で36万円、定年を迎える60~65歳では、900万~1080万円にもなります。
 

65歳以降の生活にかかる支出

毎月3万円をためて、老後の生活用に900万~1080万円の資金が準備できた場合に、年金と貯蓄だけで生活をできるのかを計算してみましょう。
 
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、65歳以上の単身無職世帯における平均支出額(月額)は、15万5495円とのことです。1年間で、186万5940円が必要です。ただし、上記の数字はあくまでも平均値ですので、ライフスタイルによって支出には差が生じます。
 
同調査にて、毎月支給される社会保険給付額(年金を含む)は、単身無職世帯で平均12万1496円とのことから、不足分は3万3999円となります。この不足分を、貯蓄でまかなわなければなりません。
 
不足分は年間で40万7988円となり、65歳から貯蓄を切り崩した場合、約26年(91歳まで)生活できる計算となります。しかし、医療費や介護費などの思わぬ出費が増えた場合は、想定していたよりも早く貯蓄が尽きてしまうでしょう。
 

無理なく貯蓄額を増やす方法

3万円を毎月貯蓄していれば、老後は年金をもらいながら、やりくりできることが分かりました。
 
しかし、大きな出費が発生した場合に、足りなくなる可能性も考えられます。貯蓄はなるべく多いに越したことはありません。無理なく貯蓄額を増やすには、以下の方法を試してみましょう。
 

・毎月の支出を減らす
・現在の職場で昇給を目指す
・副業をして収入源を増やす

 
貯蓄額を増やすには、支出を減らすか、収入を上げるしかありません。家計を見直して支出を減らすことはもちろん、今の収入を増やすか、副業などでほかにも収入源を確保することが有効です。
 

毎月3万円貯蓄すれば、ある程度は老後の生活も安心

35歳から毎月3万円をためた場合、60~65歳を迎えたときには、およそ900万~1080万円の資金が準備できます。健康に暮らせれば、90歳ごろまでは年金と貯蓄で生活できるでしょう。
 
しかし、出費が増えたときのために余裕ある資金を準備しておくならば、もう少し貯蓄額を増やしたいところです。支出を減らすか、今回ご紹介した方法を試して、収入をアップしましょう。
 

出典

株式会社AlbaLink 訳あり物件買取プロ 【一人暮らしの平均的な貯金額に関する意識調査】男女506人アンケート調査 1.一人暮らしの月の平均貯金額は27,812円
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)家計の概要 図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支-2022年-(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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