更新日: 2024.10.10 貯金
40代に入り年収が「50万円アップ」したのに貯金が「100万円」のまま…みんなどうやってお金を貯めているのでしょうか?
そこで今回は、30〜50代の平均貯蓄額と、無理なく貯金を続けるコツを紹介します。将来のために貯金したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
30〜50代の平均貯蓄額
まずは、30〜50代の平均貯蓄額を見てみましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、30〜50代の単身世帯における貯蓄額(金融資産保有額)の平均値と中央値は、表1の通りです。なお、金融資産を保有していない世帯も含みます。
表1
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
30代 | 494万円 | 75万円 |
40代 | 657万円 | 53万円 |
50代 | 1048万円 | 53万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
平均値を見ると、年代が上がるごとに、貯蓄額が増えていることが分かります。30代の494万円から、50代には1048万円と、倍以上に増えています。
一方で中央値は、30代が75万円、40〜50代は53万円と、年代が上がっても貯蓄額は増えていません。
平均値は貯蓄額が多い一部の世帯によって数字が押し上げられているため、中央値のほうが世間一般の実態に近いと考えられています。そのため、40~50代は多くの貯蓄を保有している世帯もあるなかで、教育費や住宅に関する出費も増えることが予測できます。家庭によっては、貯蓄しにくい年代なのかもしれません。
貯金できない人の特徴
人によって収入やライフスタイルは異なりますが、年収が上がったのに貯金ができない人には、以下のような特徴が見られる傾向にあります。
●支出の管理ができていない
●無駄遣いや衝動買いが多い
●貯金額の目標や理由が決まっていない
●収入が低くて貯蓄に回せない
毎月の収入に対して、支出が同額もしくはそれ以上であれば、貯金はできません。貯金ができない人は、毎月の支出内容を把握していないとか、無駄遣いが多いなどの原因が考えられます。
なかには、そもそも収入が低くて、日々の生活を送ることで精いっぱいという方もいるでしょう。
無理なく貯金を続ける6つのコツ
無理なく貯金を続けるには、以下の6つのコツを意識してみましょう。
●家計簿をつけて、収支の流れを把握する
●固定費を見直す
●年間の目標貯金額を決める
●目的別に口座を分ける
●先取り貯金をする
●iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)などで資産運用をする
まずは収支の流れを把握して、年間の目標金額から毎月の貯金額を決めます。
無駄遣いをしてしまうという心配がある方は、給料が入ったら、毎月の目標貯金額を先に貯金用口座に移します。気づかないうちに貯金分を使ってしまわないように、給料が振り込まれる口座や生活費の口座と、貯金用の口座を分けておくことは効果的です。
収入が少なくて目標金額に届かない方は、固定費などの支出を見直す必要があるでしょう。
無理なく貯金を続けるコツは計画的な家計管理が大切
30〜50代の単身世帯における貯蓄額の平均値は、30代が494万円、40代が657万円、50代が1048万円であることが分かりました。
漠然と「お金をためたい」と意識しているだけでは、思うように貯金は増えません。なんのためにいくら貯金したいのかという、明確な目的と目標を決めましょう。
貯金を殖やすには、毎月の収支を把握して、計画的に家計を管理することが大切です。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和4年)1. 金融資産の状況等 表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー