更新日: 2024.03.22 その他家計

「水を買うなんてもったいない」という母。ミネラルウオーターを水道水に変えたらどのくらい節約になりますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「水を買うなんてもったいない」という母。ミネラルウオーターを水道水に変えたらどのくらい節約になりますか?
普段当たり前のように使用している水ですが、飲料水として使用する場合に、ミネラルウオーターと水道水とではどの程度料金に差があるのでしょう。母親からミネラルウオーターの費用を指摘され、気になっている人もいるかもしれません。
 
今回は、両者の料金の比較や、どちらがどの程度お得になるのかについて解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1リットルのミネラルウオーターを購入するといくらかかる?

ミネラルウオーターは、スーパーやコンビニなどで、2リットル100円程度で購入可能です。単純計算で1リットルでは半分の50円程度となります。
 

1リットルの水道水の料金はいくらかかる?

自宅で水道水を1リットル使用した際の料金は0.2円程度です。ミネラルウオーターを1リットル購入する場合は50円程度がかかるため、およそ250分の1の価格になります。
 

1ヶ月の平均的なミネラルウオーターの消費量はどのくらい?

日本ミネラルウォーター協会の統計によると、2018年〜2022年までの5年間におけるミネラルウオーターの一人当たりの消費量は表1の通りです。
 
表1

消費量
2018年 31.7リットル
2019年 31.7リットル
2020年 33.3リットル
2021年 35.4リットル
2022年 37.7リットル

※一般社団法人日本ミネラルウオーター協会「ミネラルウオーターの1人当り消費量の推移」を基に筆者作成
 
統計を確認すると、年々ミネラルウオーターの消費量が上昇傾向にあるようです。直近の2022年では、年間で約37リットルを消費しているため、単純計算で月に約3リットルのミネラルウオーターを購入しており、150円程度かかっていることになります。
 
一方で、飲料水として月に3リットルの水道水を使用すると0.6円程度となり、ミネラルウオーターよりも水道水の方が圧倒的に安く済みます。
 

水道水の飲用状況

水道水の飲用状況としては、そのまま飲むという方もいる一方で「沸かして飲んでいる」「浄水器を通して飲んでいる」などのような意見も多くあるようです。理由としては以下のような意見があげられています。
 

・おいしくない
・ミネラルウオーターの方が体によさそう
・水質が不安

 
水道水には塩素が含まれており、塩素特有のにおいや味が「おいしくない」「水質が不安」といったような意見に反映されているのでしょう。しかし、塩素は水道水を浄化させるために使用されるものであるため、体には無害であり、そのまま飲料水として飲んでもまったく問題はありません。
 
水道水をおいしく飲む方法としては、水道水を冷蔵庫などで冷やす方法があります。塩素特有のにおいを感じにくくなり、よりおいしく感じられるでしょう。
 

ミネラルウオーターを購入するよりも水道水を使用する方がお得

ミネラルウオーターから水道水に変更すると、1リットル当たり250分の1程度の値段になります。1ヶ月のミネラルウオーターの消費量がおよそ3リットルであるため、年間だと1800円程度となり、水道水の場合は年間で7.2円です。
 
例えば、毎日ミネラルウオーターを1リットル飲むとすると、消費量は月に約30リットルで、日本人の平均消費量の10倍となり、単純計算で30リットル×50円×12ヶ月=1万8000円の出費になります。消費量が少ないとそれほどの差はありませんが、消費量が多いほど家計にも大きな負担となってくるでしょう。
 
水道水に抵抗のある方は、浄水器を使用したり、少しでも節約するためにミネラルウオーターを1ヶ月分まとめて購入したりするなどして、工夫してみてください。
 

出典

一般社団法人日本ミネラルウォーター協会 統計資料 ミネラルウォーターの1人当り消費量の推移
大阪市 令和4年度インターネットアンケートの結果 令和4年度水道局インターネット調査報告書(13ページ)
仙台市水道局 水道まめちしき
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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