給与は上がらず家計がギリギリです。自炊を続けるのが大変なので、手抜きでも節約できる方法はありませんか?

配信日: 2024.03.24 更新日: 2024.10.10

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給与は上がらず家計がギリギリです。自炊を続けるのが大変なので、手抜きでも節約できる方法はありませんか?
近年の物価の値上がりに対し、昇給が追い付かないと嘆く人も少なくありません。むしろ「物価は上がるのに給与は上がらない」と言ったほうが分かりやすいでしょう。このような状況が続くと、家計のやりくりに頭を悩ませることにもつながります。
 
生活費を切り詰めるために手っ取り早い方法の一つとして自炊がありますが、継続に限界を感じる人がいるのも現実です。そこで本記事では、手抜きでも食費を節約できる方法について解説していきます。
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実感できる身近な節約方法は「自炊」

まず、株式会社モデル百貨(長崎県佐世保市)が運営する「Money Geek」が実施した、「1010人に聞いたみんなの節約術」の調査結果を紹介します。
 
こちらは2023年11月17日~24日に20代以上の男女1010人(家族あり、一人暮らし)を対象にしたもので、節約効果がある方法の第1位に「できるだけ自炊する:192人」が挙げられています。
 
また、食費の節約は一人暮らしのなかで最も多い項目で、回答者の19.0%を占めることも分かりました。ちなみに、第2位には「水道・光熱費:18.1%」が入っています。
 
一方、家族ありの節約項目の第1位は「水道・光熱費:19.4%」で、第2位が「食費:15.9%」になる点にも注目です。食費や水道・光熱費の節約は、家族の人数関係なしに取り組みやすいといえるようです。
 
家計の節約に励む理由で最も多いのは「老後資金等、将来のための貯金:37.2%」ですが、「節約しないと生活できないから:23.8%」という厳しい現実も見て取れました。
 
また、月に節約できる金額は「1000~3000円程度」が最多の31.3%で、家族の有無とはあまり関係ないようです。さらに、節約できる金額で「1000円未満:15.3%」との数値もあり、家計管理に苦労している人も少なくありません。
 
しかも、節約疲れを感じている人(かなり感じる、少し感じる)が52.8%と、回答者の過半数を占めるだけでなく、一人暮らしのほうがより多く感じていることも分かりました。
 

自炊している人とその本音

次に、家計の節約方法で注目されている自炊について、その現状や実践者の本音を取り上げていきます。まずは、株式会社CREAKS(東京都港区)が運営するサウナプラットフォームの「サウナーチ」が実施した、「自炊の頻度に関するアンケート」のデータです。
 
こちらは、2024年1月12日〜13日に15~39歳の男女300人を対象にしたもので、30代の69%が自炊していることが分かりました。また、「10代:50%」「20代:55%」と年代に比例して高くなっています。
 
しかも、毎日自炊する人は「30代:30%」で「10代:10%」の3倍、性別では「男性:15.83%」に対して「女性:24.44%」と女性のほうが約1.5倍高いことも分かっています。
 
自炊に励むことで食費の節約、さらには家計費全般の節約にもつながりますが、すべての人が自炊に前向きとはかぎりません。
 
株式会社リクレ(神奈川県横浜市)が運営する食べるを考えるWEBメディア「リーミー」が実施した、「共働きの自炊に関するアンケート」(調査期間:2024年1月16日~23日、調査対象:全国の共働き家庭300人)には興味深い結果があります。
 
特に注目すべきは、「自炊に意欲的でない(全く意欲的でない人を含む):43%」と回答者の約4割に上る数値です。
 
ちなみに、こちらの対象者は20~60代の共働き家庭(300人)なので、忙しい日常のなかで料理に時間をかけられない人もいるでしょう。食材の調達や管理、料理や後片付けの時間など、自炊ならではの課題も多いようです。
 

自炊を続けるにはストレスフリーが大切

節約のために自炊に励んでも、ストレスが高じて散財することもあります。また、レシピに忠実に従った結果、お金の無駄遣いにもなりかねません。
 
このような負のスパイラルを防ぐためには、よい意味での開き直りが必要です。食材や調味料は手持ちのものを使い切る、食材を下ごしらえして冷凍保存するなど、食費や時間を節約できる方法はいろいろあります。
 
また、すべて自炊するのではなく、お総菜を組み合わせて食卓に出すのもよいでしょう。電子レンジの活用によって、洗い物を少なくすることにも役立ちます。ちょっとした工夫によって、自炊の手間暇が軽減だけでなく水道・光熱費の節約にもつながるため、ストレスフリー効果も期待できるでしょう。
 

料理の手抜きOK! 楽しみながら節約に励むことがポイント

家計費の節約には、日々の出費を見直すことが大事です。特に、食費は節約しやすい項目なので、自炊をすることで食費削減も十分可能です。
 
しかし、完璧を目指すとかえってストレスにもなりかねません。精神的なゆとりを感じる生活のためには、料理を手抜きしても大丈夫です。自分に合った方法で、無理なく楽しみながら節約に励みましょう。
 

出典

株式会社モデル百貨 Money Geek 1010人に聞いたみんなの節約術
株式会社CREAKS サウナーチ 自炊の頻度についてのアンケート
株式会社リクレ リーミー 共働きの自炊に関する意識調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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