息子が就活を始めるそうです。スーツや教材、交通費などが心配なのですが、どれだけの費用がかかるものですか?
配信日: 2024.04.18 更新日: 2024.10.10
就活では交通費や宿泊費、教材費、スーツ代などのさまざまな費用がかかるため、具体的にどれくらいの金額が必要になるのかを知っておきたいところです。本記事では、就活にかかる費用と、節約するコツを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
就活にかかる平均費用は8万円ほどだが、居住地と就職希望先によって交通費が大きく異なる!
就職みらい研究所が、2024年卒学生4567人を対象に実施した調査によると、就活にかかる費用は平均で8万2905円でした。2023年卒と比較すると7660円増加しており、対面での選考が増えたことが費用の増加につながったと考えられています。
住んでいる地域や就職予定の地域によって差があるため、一概にはいえませんが、10万円前後の費用を用意しておけば就活をスムーズに進められそうです。地域別では、大手企業の本社が集まる「関東」や「中部」などはかかる費用が少なく、「中国・四国」のように首都圏から離れた地域ほど費用がかさむ傾向にあります。
費用の種類別で特に目立つのは、「交通費」「宿泊費」「被服費(スーツやかばんなど)」です。特に交通費と宿泊費は差が生まれやすく、例えば地方に住む学生が首都圏の企業を志望する場合は、より多くの費用が必要になります。
企業説明会や採用面接などで何往復もするケースは珍しくなく、交通費と宿泊費が就活全体にかかる費用に大きな影響を及ぼすでしょう。また、スキルアップのために資格取得を目指す場合や、公務員試験を受ける人が予備校に通う場合には、平均を大きく上回る費用が必要になると考えられます。
費用を節約するコツは?
就活にかかる費用を節約するために、特に意識したいのは交通費と宿泊費です。就職みらい研究所の調査によると、2024年卒の交通費は平均で2万1312円、宿泊費は1万8544円となっており、2つの費用だけで全体の平均である8万2905円の半分程度を占めています。
まずは交通費と宿泊費を見直しつつ、ほかの点でも工夫しながら節約を心がけましょう。就活にかかる費用を節約するコツを詳しく紹介します。
・移動手段を工夫する
企業説明会や採用面接のため遠方に赴くたびに、飛行機や新幹線を利用していたのではどうしても費用がかさんでしまいます。なるべくバスや電車などのコスパに優れた移動手段を使い、交通費を節約するのがおすすめです。
新幹線を利用する場合でも、「行きは新幹線で帰りは夜行バス」などと柔軟に使い分ける方法があります。節約を心がけるあまり体調を崩してしまっては就活に悪影響が出るため、ストレスに感じない範囲でうまく節約するのがポイントです。
・お弁当や飲み物を持参する
交通費と宿泊費に比べるとあまり目立ちませんが、飲食物にかかる費用も積み重なれば大きな出費になります。
1日に500円~1000円程度しか使わなかったとしても、就活イベントに参加する機会が増えれば数万円の出費になる可能性があるため、できる限り自分で用意するようにしましょう。わざわざお弁当を用意する余裕がない場合は、飲み物を持参するだけでもそれなりの節約につながります。
就活の本格化に備えて少しずつ費用を準備しておこう
始めたばかりの時期にはそれほどかからなかったとしても、就活が進むにつれて費用はかさみます。
特に、企業説明会や採用面接に参加する時期には交通費と宿泊費が必要になるため、費用のことで頭を悩ませずに就活に集中できるよう、少しずつ準備しておくことが肝心です。
出典
就職みらい研究所【2024年卒 就職活動TOPIC】就職活動の費用は増加傾向 対面での選考増加が影響
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー