家族や自分の将来設計を立てるためライフプラン作成時に考えておくべきリスクはこの2つ!
配信日: 2018.11.14 更新日: 2024.10.10
また、会社によってはライフプラン作成の研修をしているところもあるようです。
人生における各家庭の夢を実現していくために、しっかりと計画を立てていくことはとても大切です。
しかし、ライフプランは前提が大きく変わってしまうことも考えられます。
その大きなものの1つが、老齢年金を代表とする公的制度が変わること。もう1つが、働けなくなってしまうなどで収入が下がったり、なくなったりしてしまうことです。
Text:萬實赳志(ばんみ たけし)
AFP認定者
1988年4月5日大阪生まれ大阪育ち。
大学卒業後、「家庭の経済事情で進学できない子供を0にしたい」という思いから生命保険業界を志し、
国内大手生命保険会社入社。営業職員支援・教育に携わる。震災直後後の福島県にも2年間赴任。
その後自ら直接お客様に保険の大切さを伝えたいという思いから、生命保険販売のプロとなるべく外資
生命保険株式会社に入社。一社専業FPとして2年半セールスに携わり、毎週連続契約40週以上での表彰、
部門別表彰では全国5位となるなどお客様から評価いただく。
一社専属のセールスパーソンではお客様をお守りしきれないことに限界を感じ、さらに大きな安心、
多くのサービスをお客様に提供したいという思いから、独立系FPの集団である日本ファイナンシャル
プランニング株式会社の創業期に参画。現在に至る。
モットーは「家庭円満」。趣味は映画鑑賞、読書、妻と出かけること。
年金制度はどうなる?
日本の年金制度は、「働いている現役世代が、今の年金受給者世代の年金を支える(賦課年金制度)」という仕組みです。
少子高齢化を受けて、年金保険料という「入ってくるお金」より、年金支給という「出ていくお金」が増え続けています。
よって、制度維持のために「もらえる年金額を下げること」「支給開始を65歳より後ろ倒すこと」も検討されています。
最終的にはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用実績、今後どれくらい国民の所得が伸びるか(所得が多くなればその分、歳入が増えます)をみて国が決めることなので、結論を言えば将来を予測することはできません。
ただ、今より良くなることがないのは確実でしょうから、毎月の貯金額から老後向けの貯蓄運用をしっかりしておくべきでしょう。
収入が想定通りにいかなかったら?
元気に長生きできればそれに越したことはありません。
ただ、用心することは大事です。極端な話、一家の働き手である夫が亡くなってしまったり、病気やけがで働けなくなることもあります。
また、妻が亡くなる、けがや病気で家事ができなくなるといった場合はどうでしょう。子どもがいる家庭では、夫が時短勤務にしたり、残業を減らし、家事を担うことになるかもしれません。そうなると、収入が下がることも考えられます。
状況によっては、配偶者が付きっきりで介護することが必要なケースも想定されます。そうすると、パートや時短勤務で家計を支えることもできなくなるかもしれません。しかし、生活費が一人分減るわけではないのです。
「万が一」とよく言いますが、夫婦どちらかが亡くなった場合より、働けなくなったときの方が金銭的には負担が大きくなると考えられます。
「万が一」を想定するときは、働けなくなった場合に月々の生活費としていくら必要かを考え、生命保険でカバーする金額と保障内容を考えたほうがよいでしょう。
ライフプランを「万全」にするために
いかがでしたでしょうか?
ライフプランの役割は、ご自身と家族がどういう生活を手に入れたいかを考え、どう準備して、実現していくかをしっかり計画していくことにあります。
たった一度しかない人生ですから、実現したい生活を手に入れるために、また、後悔しなくて済むように頑張る値打ちは十分にあるでしょう。
結婚など、新生活をきっかけにライフプランを考え始める方も多いと思います。楽しいことばかり考えてしまうのは当然のことなのですが、国の制度や環境の変化、「万が一」のリスクについてもしっかり備えていくことが大切です。
備えあれば憂いなしとまでは言いませんが、少なくとも最悪の事態を回避することはできるでしょう。
Text:萬實赳志(ばんみ たけし)
AFP認定者