更新日: 2024.05.02 働き方

中途採用の社員が入ってきました。同じ会社にずっといて昇給を待つより、転職したほうが稼げるのでしょうか?

中途採用の社員が入ってきました。同じ会社にずっといて昇給を待つより、転職したほうが稼げるのでしょうか?
スキルアップのために転職する人が一昔前より増えた現在、「同じ会社にとどまって昇給を待つより、思い切って転職したほうが給与は上がるのではないか」と考える人も多いでしょう。
 
しかし、転職すれば必ず給与が上がるとはかぎりません。本記事では、転職で年収が上がる人の割合や年収が上がりやすい年代、転職を成功させるポイントや注意点を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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転職で年収が上がる人の割合は?

株式会社マイナビ(東京都千代田区)が行った「転職動向調査2024年版(2023年実績)」(調査期間:2023年12月15~18日)によると、2023年転職者1500人のうち転職で年収が上がった人の割合は全体の39.1%でした。最も年収が上がったのは40代の男性で、45.4%が転職によって年収が増加しました。
 
また、転職を始めた理由も「給与が低かった」が最も多く、転職する会社を決めた理由は「希望の勤務地である」の次に「給与が高い」ことが理由となっています。
 
したがって、転職をすると収入が上がる可能性は十分にあるといえるでしょう。また、この調査の結果は、多くの人が給与アップを理由に転職活動をしていることも示しています。
 

転職を成功させるポイントと転職せずに年収を上げる方法

転職をすれば、必ず給与が上がるとはかぎりません。同調査によると、転職をして給与が上がったという人が39.1%、年収が下がったという人は20.5%いました。
 
そこで本項では、年収をアップできる可能性が高まる転職活動のポイントや、同じ会社で働きながら給与を上げる方法などを紹介します。
 

転職を成功させるポイント

転職が、年収アップに効果的な方法であることは確かです。その一方で、求人内容と就業契約の内容が大きく異なっており、結果的に収入アップにつながらなかったといった事例や、給与は上がったが思ったような仕事ができずにやりがいを失ってしまったといった事例もあります。
 
年収アップを目的として転職活動をするならば、今まで仕事で培ってきたキャリアや実績、保有する資格などを生かせる職場へ転職できるように努力しましょう。例えば、現在働いている職場よりも条件のよい同業他社に転職できれば、福利厚生が手厚くなり、年収がアップする可能性があります。
 
また、求人広告の内容と就業契約が異なるケースも珍しくありません。「年収が高ければどのような仕事でもよい」と、焦って転職すると失敗する可能性も高まります。時間をかけて転職したい業界や会社を研究したうえで、転職活動に臨みましょう。
 

転職せずに年収を上げる方法

現在の会社で働きつつ年収をアップさせる方法としては、以下のようなものが上げられます。


・昇進しやすいようにスキルアップを試みる:昇進すれば昇給もしやすい
・仕事に役立つ資格を取る:資格手当が付く可能性がある
・残業しやすい部署に異動を打診する:残業代で稼げる可能性がある

会社によって年収を上げる方法は異なるので、できそうなものから取り組んでいきましょう。自分で可能なかぎり努力しても昇給する可能性が低い場合は、転職を視野にいれてもよいでしょう。
 

転職する場合は時間をかけてよく検討を

転職には昇給だけでなく、福利厚生の充実や仕事へのモチベーションがアップするなどさまざまなメリットがあります。また、企業も人材不足が相まって優秀なスキルや実績がある人材の獲得に前向きです。
 
しかし、転職すれば必ずしも収入が上がるとはかぎりません。そのほかに、前の会社より福利厚生など待遇面が悪くなる可能性もあります。
 
一方、転職をせずに会社に残る場合、資格の取得や現在の仕事でのスキルアップ、残業しやすい部署への移動など給与を上げる方法はあります。転職するかどうかは個々の状況により異なりますので、給与だけではなく仕事内容や福利厚生などを熟考して決めるようにしましょう。
 

出典

株式会社マイナビ 転職動向調査2024年版(2023年実績)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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