更新日: 2024.10.10 その他家計

節約のために「弁当」を職場に持参していましたが、497円で「コンビニ弁当」を買ったほうが安いですか? 最近「冷凍食品」の値上げが気になるので、どうしようか迷っています…

節約のために「弁当」を職場に持参していましたが、497円で「コンビニ弁当」を買ったほうが安いですか? 最近「冷凍食品」の値上げが気になるので、どうしようか迷っています…
コンビニ弁当よりも自分で弁当を作ったほうが安い。これは周知の事実といえるでしょう。しかし、最近は冷凍食品も値段が上がっており、以前よりもお得感が減ったと感じる人もいるかもしれません。
 
実際、コンビニ弁当と冷凍食品を使った自炊では、どのくらいの金額差があるのでしょうか。本記事では2024年4月時点の価格を用いて、コンビニ弁当と冷凍食品を使った自炊弁当の価格差を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

冷凍食品を含む加工食品の価格は値上がりの傾向にある

帝国データバンクの調査によれば、2024年4月に2806品目の値上げが行われました。値上げ1回あたりの平均値上げ率は月平均で約23%に達します。
 
なかでも4月の値上げは冷凍食品や畜肉製品などの加工食品だけで2000品目を超える値上げラッシュになっています。値上げ率は13%と、家計への影響も大きいことが予想できるでしょう。調味料も300品目以上、平均で16%の値上げになっており、弁当を作る人にとっては逆風といえます。
 
節約のためにコンビニ弁当を購入せず、冷凍食品や加工食品を駆使して弁当を自炊する人も多いでしょう。
 
ただ、値上げラッシュが続くと、コンビニ弁当と自炊弁当の差が小さくなることも考えられます。
 
ここからは、大手主要コンビニの「幕の内弁当」の値段と、冷凍食品を購入して弁当を手作りした場合の値段の違いを最新の価格を用いて比較してみましょう。
 

大手主要コンビニ弁当の価格

大手主要コンビニでは多種多様な弁当を販売しています。購入してレンジでチンすればすぐに食べられるため、自炊とあまり価格差がなければ積極的に利用したい人も多いのではないでしょうか。
 
お弁当のなかでも人気がある「幕の内弁当」の価格について、主要3社を比較すると図表1のようになりました。
 
図表1

図表1

各社公式サイトを基に筆者作成
 

ネット通販で冷凍食品や加工食品を購入して弁当を作ったときの価格

今回は、コンビニの幕の内弁当に近いお弁当を作るために、ネットスーパーで冷凍食品や加工食品を購入し、おかずを1つずつ詰める前提で必要なコストを計算してみたいと思います。
 
幕の内弁当の中身は「ごはん」「ハンバーグ」「焼き鮭」「ひじき」「ウインナー」と仮定します。そのうち、冷凍食品にあたるハンバーグ、生秋鮭切り身の1個あたりの単価は図表2の通りです。
 
図表2

図表2

楽天 西友ネットスーパーより筆者作成
 
ごはんについては5キログラムで2400円の米を使用し、0.5合分を詰めると仮定しましょう。1合は炊飯前の米150グラムなので、0.5合当たりの米単価は36円と計算できます。
 
また、人気のおかずであるウインナーは2袋(10本)で税込312円なので、1本あたり32円です。ひじきは110グラムで税込150円のものを22グラム利用すると、税込で30円です。冷凍食品とごはん、ウインナー、ひじきの値段を合計すると「460円」になりました。
 
なお、今回は計算していませんが、おかずを仕切る緑色の「バラン」や、ひじきを入れる「おかずカップ」などのコストもかかります。
 
また、お弁当を作るとなれば休日や終業後に買い物したり、自炊したりする手間と時間が発生します。帰宅したあとは弁当箱を洗うことも必要です。
 
今回のシミュレーションでは1日あたり約40円、年間200日弁当を作ると8000円の節約になります。準備と片付けに時間をかけて節約できる金額としては、評価が分かれるところでしょう。
 

まとめ

冷凍食品や加工食品を使用してお弁当を作った場合とコンビニで弁当を購入した場合を計算すると、約40円ほど自炊のほうが安いという結果になりました。
 
ただ、人によっては「約40円の違いならコンビニ弁当を選ぼうか」と思うかもしれません。自炊する場合は費用対効果を計算し、自分にとってお得感が強いほうを選びましょう。
 

出典

帝国データバンク 「食品主要 195 社」価格改定動向調査―2024 年 4月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集