更新日: 2024.06.03 貯金

30代会社員です。手取り「25万円」を飲み代で使い切ってしまうのですが、同じ年代の人は貯金しているのでしょうか?

30代会社員です。手取り「25万円」を飲み代で使い切ってしまうのですが、同じ年代の人は貯金しているのでしょうか?
コロナ禍を経て、以前より飲み会に行く機会が増えた方もいらっしゃるかもしれません。
 
30代で貯蓄もなく毎月の給与をほぼ飲み代に使ってしまうという方は、周りがどれくらい貯めているのか気になるという方もいらっしゃるでしょう。
 
そこで今回は、30代の平均貯蓄額について解説していきます。社会人の飲み代の平均についてもみていきますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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30代の平均年収と貯蓄相場

金融広報中央委員会の家計の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の年間手取り収入(税引き後)はおよそ301万円、金融資産保有額の中央値は100万円、平均値は594万円となっていることが分かります。
 
貯蓄額ごとの割合は次の通りです。

100万円未満:14.5%
100万~200万未満:6.2%
200万~300万未満:7.4%
300万~400万未満:6.2%
400万~500万未満:4.0%
500万~700万未満:5.6%
700万~1000万未満:3.4%
1000万~1500万未満:7.4%
1500万~2000万未満:1.9%
2000万~3000万未満:3.1%
3000万以上:4.0%

※金融資産を保有していない世帯を含む

貯蓄額の平均については、平均値は貯蓄金額が多い層の影響を受けるため、数値を小さい順で並べたときにちょうど真ん中に来る中央値である100万円を参考にするといいでしょう。
 
毎月の手取りが25万円ということは、ボーナスが支給されなかったとしても、30代における手取り平均年収である301万と同程度と考えられます。
 
しかし、毎月の給料を飲み代で使い切ってしまうということは、平均程度の年収があるにもかかわらず、貯蓄はしていないことが考えられます。
 
30代であれば、まずは毎月の給与の5~10%を貯蓄にまわすことを目標にするといいでしょう。
 
25万円の手取りであれば毎月1万2500円~2万5000円貯めていくと、1年間でおよそ30万円を貯められます。
 
結婚や子どもの誕生などのライフステージの変化や老後に向けて少しずつ備えていくと安心です。
 

ひと月の飲み代の平均額は?

次に、30代のひと月における飲み代の平均についてみていきます。
 
株式会社大黒屋が20~50代の社会人4000人に行った「飲み会の最新事情調査」によると、1回の飲み会でかかる費用の平均は、30代で4222円とのことです。同調査による飲み会に参加する頻度で最も多かったのは、年に3回以下(36.7%)であり、週に1回程度は11.1%、週に2回以上が4.9%と少数派であることが分かります。
 
月に1回飲みに行くのであれば4222円ですが、週に1回だと月に1万6888円(1ヶ月4週と仮定)、週に2回行く場合には3万3776円かかります。
 
ちなみに、全世帯における1回あたりの飲み会の平均費用は4237円です。ほかの年代と比べても、どの年代も1回あたりの費用には大きな差はありませんでした。
 
月の手取り25万円を飲み代に使ってしまうのは、平均以上の金額を飲み代に費やしてしまっているといえるでしょう。
 

30代の平均年収は約301万円、貯蓄平均の中央値は約100万円

30代における年間手取り年収は約301万円、貯蓄平均の中央値は約100万でした。
 
また、30代における飲み会1回あたりの平均費用は4222円、月に8回飲み会に行けばひと月あたり3万3776円かかる計算となります。月に25万円、生活費を含め全て使い切ってしまうのは、平均以上の費用がかかっているか飲み会の頻度が多いことが予想されます。
 
親睦を深めたり息抜きをしたりと飲み会では楽しいひとときを過ごすという方も多いでしょう。しかし、毎月の給与25万円をすべて飲み代に費やしてしまうのは、あまり好ましいことといえません。
 
今後訪れるライフイベントなどに備えて、少しずつでもいいので貯蓄を始めると安心です。
 

出典

株式会社大黒屋  飲み会の最新事情調査
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] (令和5年)表番号4.71
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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