更新日: 2024.10.10 家計の見直し
毎日牛乳を飲むので食費の負担になっています。「低脂肪乳」に切り替えたら、年間でどのくらい節約になるでしょうか?
しかし、日本の急速な円安や世界情勢の影響で、酪農家の経営が厳しくなり、牛乳や乳製品の価格が上がっています。そんな中、市場では「牛乳」より安い「低脂肪乳」が注目されています。
そこで今回は、「牛乳」と「低脂肪乳」の価格を比較し、年間どれくらい節約ができるのか調査します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「低脂肪乳」とは? 「低脂肪」と表記されているものは3種類!
低脂肪と表記されたものは、以下の3種類あります。
(1)「低脂肪牛乳」
牛乳に属する「低脂肪牛乳」は、生乳から乳脂肪分の一部を取り除き、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたものです。牛乳に近い味わいで、栄養価も乳脂肪分以外は牛乳と似ているので、脂肪分が気になる方に向いています。
(2)「低脂肪乳(加工乳)」
加工乳に属する「低脂肪乳(加工乳)」は、生乳に脱脂粉乳などを加えて乳脂肪分を少なくしたものです。「乳脂肪分が100mlあたり0.5g〜1.5g以下」、もしくは「100mlあたり1.5g以上低減」、「25%以上低減」されているものを指します。牛乳に比べ、たんぱく質やカルシウムが多く、エネルギーが低いです。
(3)「低脂肪乳(乳飲料)」
乳飲料に属する「低脂肪乳(乳飲料)」は、「脂質が100mlあたり0.5g〜1.5g以下」、もしくは「100mlあたり1.5g以上低減」「25%以上低減」されているものを指します。栄養強化タイプのものや嗜好(しこう)タイプのもの、乳糖分離タイプのものがあり、味わいや栄養価、価格は商品によって様々です。
「牛乳」と「低脂肪乳」はどれだけ価格に差が出る?
「低脂肪乳」が「牛乳」よりも価格が安いといわれている理由は、バターや生クリームの原料となる乳脂肪分を取り除いているからです。では、どれくらい価格に差があるのでしょうか。
今回は、市場に出回っている紙パックタイプの「牛乳」と「低脂肪乳(加工乳・乳飲料)」の価格を比較します。
牛乳の価格
総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、1000mlの紙パック牛乳の平均価格は、2024年4月時点で、「252円」でした。1日180mlずつ飲むと、約5日(1000ml÷180ml)で1パックを飲み干すことになります。
1年間、毎日同じ量を飲み続けるには、約75パック(365日÷5日)の牛乳が必要です。そのため、年間「1万8900円(75パック×252円)」かかることになります。
「低脂肪乳(加工乳・乳飲料)」の価格
ネットスーパーの「低脂肪乳(加工乳・乳飲料)」の価格を表1にまとめました。
表1
種類 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|
加工乳 | 1000ml | 249円 |
加工乳 | 900ml | 299円 |
加工乳 | 500ml | 179円 |
乳飲料 | 1000ml | 218円 |
乳飲料 | 900ml | 269円 |
乳飲料 | 1000ml | 198円 |
※ベイシアネットスーパー「低脂肪乳・加工乳・乳飲料」を基に筆者作成
比較的に乳飲料の方が加工乳より安い傾向にあります。しかし、「牛乳」よりも高いものもあるので購入するときは他の商品としっかり比較しましょう。
今回調査した中で一番安かった1000ml、198円で試算していきます。毎日この低脂肪乳を1日180mlずつ飲むと、約5日(1000ml÷180ml)で1パックを飲み干すことになります。
1年間毎日同じ量を飲み続けるには、約75パック(365日÷5日)の低脂肪乳が必要です。そのため、年間「1万4850円(75パック×198円)」かかることになります。
まとめ
今回の調査では、牛乳を毎日180mlずつ飲み続けると年間「1万8900円」、低脂肪乳を毎日180mlずつ飲み続けると年間「1万4850円」かかるという結果になりました。
日本では、しきりに価格変動が行われているので多少の誤差はありますが、「牛乳」を「低脂肪乳」に切り替えると年間「3619円」の節約効果が期待できます。スーパーによっても価格は全然違うので、少しでも安く済ませたいという方は、いろんな店舗へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、すぐに飲み終わってしまうのであれば、ネット通販などで数本セットで安く売っている場合もあるので確認してみてください。
出典
一般社団法人日本乳業協会 乳と乳製品のQ&A
総務省統計局 小売物価統計調査
ベイシアネットスーパー 低脂肪乳・加工乳・乳飲料
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー