更新日: 2024.06.21 その他家計

年に1回くらい、ローテーションで非常食のパンやリゾットを食べています。おいしかったです。しかし非常食ってナゼあんなに高いのでしょうか? コンビニ食より高いのですが…

年に1回くらい、ローテーションで非常食のパンやリゾットを食べています。おいしかったです。しかし非常食ってナゼあんなに高いのでしょうか? コンビニ食より高いのですが…
近年は地震や台風、大雨などの自然災害が相次ぎ、防災や非常食に対する意識が高まってきています。
 
万が一の災害に備えるとき、まず思い浮かぶのが「食料」です。災害時はライフラインや食料網が途絶える可能性もゼロではないため、一定期間の食事を賄える非常食をストックしておかなくてはなりません。
 
しかし非常食は値段が高く、賞味期限があります。備えは必要ですが、高い費用がかかって悩む方もいるでしょう。そこで本記事では、非常食の値段が高い理由とコストを抑える方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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非常食の値段が高い理由

非常食が高いのは、通常の食品よりも製造や保存にコストがかかるからです。本来なら食品のほとんどは数日で腐敗してしまうものです。
 
しかし非常食は、食品を何年間も保存できるよう特殊な製造方法や保存技術が用いられているため、通常の食品類よりも高いコストがかかっています。非常食の製造にかかるコストについて、下記で説明していきます。
 

食品の加工にコストがかかる

非常食に使う食品には、長期保存ができるよう特殊な加工がされています。例えば、ある缶パンの場合、特殊な用紙を缶詰の内周に施し、缶のなかでパン種を発酵させる製造方法が用いられています。
 
なお、この製法は特許が取得されているため、許可を得ないかぎり他社が同じ製法をとることはできません。
 
このように非常食は保存性を高めるため、製造会社がそれぞれ高度な技術や特殊な素材を使用しています。非常食の値段が高いのは、製造や原材料にコストがかかっているからといえるでしょう。
 

包装技術にもコストがかかる

非常食は万が一の災害時にも食べられるよう、包装素材にも高品質のものが採用されています。これは、災害により多少の衝撃を受けても食品に影響がでないようにするためと考えられます。
 
また、パウチのまま湯煎や電子レンジで温められる、パウチタイプが多く売られています。これは、災害時は調理道具や食器類が不足する事態も考えられるため、非常食もできるだけそのままの形で食べられるよう設計されています。
 
通常より丈夫かつ利便性の高い包装素材が用いられているのも、非常食が高い理由の一つといえるでしょう。
 

非常食のコストを下げる3つの方法

ここからは、非常食の維持コストを下げるためのポイントや具体的な方法を3点紹介します。非常食は万が一の災害時に必要な備蓄ですが、コストがかかるからといってなくすわけにもいきません。被災に備えながらコストも下げるには、以下の方法をお試しください。
 

保存期間の長い食品を採用する

災害時に備える食品は、非常食専用に製造された食品だけでなく、もともと保存が利く食品類も多く採用しましょう。具体的な食品例として、以下が挙げられます。


・缶詰
・レトルト食品
・インスタント食品
・パックご飯
・スナック菓子
・バランス栄養食

上記の食品は専用の非常食よりも低コストで用意でき、長期保存できます。災害時は水も貴重な資源にあたるため、水で戻す・お湯で温める食品以外にそのまま食べられる食品類もある程度用意しておきましょう。
 

ローリングストック法を用いる

非常食で気になるのが、賞味期限切れです。そこで、ローリングストック法をおすすめします。ローリングストック法とは、食料を常に一定量備蓄しておき、毎日使った分を都度補充する方法です。放置される食品がなく常に循環し続けるため、「循環備蓄」とも呼ばれます。
 
日常でローリングストック法を採用していれば、被災時にも一定の食料が確保できるうえに、賞味期限が切れるといった心配もありません。また、ストックする非常食を少なくできるため、経済的といえるでしょう。
 

ストックの量を適正にする

農林水産省が策定した「災害時に備えた食品ストックガイド」によると、被災時に大人2人が1週間生活し続けるために必要な備蓄は、図表1の通りです。
 
図表1

項目 必要な量
2リットル×6本×4箱
カセットコンロ・カセットボンベ 12本
2キログラム×2袋
乾麺 ・そうめん2袋(300グラム/袋)
・パスタ2袋(600グラム/袋)
カップ麺 6個
パックご飯 6個
レトルト食品 ・牛丼の素、カレー等18個
・パスタソース6個
缶詰 18缶
日持ちする野菜類(タマネギ・ジャガイモなど)
乾物類(梅干し、のり、乾燥わかめなど)
インスタントみそ汁、即席スープ
ジュース類
調味料類
その他(菓子類・LL牛乳・シリアルなど)

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」より筆者作成
 
非常食を用意する際は、上記の量を参考にしながら不要な分があれば削るとよいでしょう。前述したローリングストック法を用いれば上記の一部を常に用意できるため、非常食用に備蓄しておく分を減らせます。
 

非常食はさまざまな食品で代用できる

非常食専用に作られた食品類は、保存性や耐久性が高い代わりに、設定金額が高くなる傾向があります。
 
すべての備蓄を非常食にすると定期的に高いコストがかかるため、ローリングストック法の採用や缶詰・レトルト食品で代用するなど、便利な仕組みや製品で工夫するとよいでしょう。
 

出典

農林水産省 災害時に備えた食品ストックガイド
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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