ATMでお金を下ろそうとしたら、昨年よりも貯金が減っていて「家計の危機」を感じました。物価高でみんな同じような思いをしているのでしょうか?

配信日: 2024.06.30 更新日: 2024.10.10

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ATMでお金を下ろそうとしたら、昨年よりも貯金が減っていて「家計の危機」を感じました。物価高でみんな同じような思いをしているのでしょうか?
ATMでお金を下ろそうとしたときなどに、思った以上に貯金が減っていて家計の危機を感じた経験がある人もいるでしょう。近年の物価高により支出が増え、貯金を使わなければ家計を回せない状況になっている家庭もあるかもしれません。
 
このような「家計の危機」を感じている人はどのくらいいるのか、危機を感じたときはどのようにして乗り越えればよいのか、周囲の声を聞いてみましょう。
 
本記事では、年代別の貯蓄状況についても参考までにご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「家計の危機」を感じるのはどのようなとき?

株式会社ビズヒッツが実施した「家計の危機を立て直す方法に関する意識調査」の結果によると「どんなときに家計の危機を感じるか」という質問に対して「貯蓄が増えないとき」「出費がかさんだとき」「お金のために我慢するとき」などという回答が上位を占めています。
 
例えば、通帳の残高が徐々に減っていくのを見て、貯金できていないと感じたり、子どもたちの進学時期が重なり一時的な出費が増えたりしたときなどは「このまま貯金が増えなかったら将来どうなるのか」「これからは減っていく一方になるのではないか」というように、不安な気持ちになる人も多いでしょう。
 
そのほかにも「ボーナスが減って収入が少なくなったことを感じたとき」や「光熱費が思ったより高かったとき」などに、家計の危機を感じる人もいるようです。
 

「家計の危機」を感じたときの効果的な対策とは?

同調査によると、家計の危機を感じたときにその状況を立て直すための方法として「支出を減らす」が全体の48.2%、「収入を増やす&支出を減らす」が26%、「何もしていない」が16.4%、「収入を増やす」が9.4%を占めていることが分かっています。
 
支出を減らすための具体策には「食費を見直す」「無駄を削る」「光熱費を節約する」などがあり、収入を増やすための具体策としては「副業・ポイ活をする」「仕事を増やす」「不用品を売る」などが挙げられています。
 

年代別の貯蓄状況を確認しておくとよい

今回の事例では危機を感じた理由が「ATMでお金を下ろそうとしたら、昨年よりも貯金が減っていた」ということですが、参考までに年代別の貯蓄状況を確認しておくとよいでしょう。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年調査結果」によると、20~70歳代までの金融資産保有額の平均値と中央値は表1の通りです。
 
表1

平均値 中央値
20歳代 249万円 30万円
30歳代 601万円 150万円
40歳代 889万円 220万円
50歳代 1147万円 300万円
60歳代 2026万円 700万円
70歳代 1757万円 700万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年調査結果」を基に筆者作成
 
平均値はすべてのデータの数値を合計してそのデータの個数で割ったもの、中央値はデータの数値を小さい順に並べてちょうど順番が真ん中にくるもののことをいいます。平均値は一部の富裕層の影響を受けて全体的に引き上げられてしまうおそれがあるため、中央値を参考にした方がよいでしょう。
 
年代別の貯蓄額がいくらぐらいなのかを確認し、自分の場合は本当に家計の危機を感じる必要があるレベルなのかをもう一度考えてみることをおすすめします。
 

さまざまな状況で「家計の危機」を感じている人は多い

「貯金が増えない」と感じたときや、出費がかさんだときなどに「家計の危機」を感じることがある人は多いようです。家計を立て直すためには支出を減らしたり収入を増やしたりする方法がありますが、具体的にどのように対策が可能なのかを考えてみるとよいでしょう。
 
同時に、年代別の貯蓄額についても確認しておき、自分の貯蓄額が平均と比べてどうなのかをチェックしてみることをおすすめします。
 

出典

株式会社ビズヒッツ 【家計の危機を立て直す方法ランキング】男女500人アンケート調査
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年調査結果 各種分類別データ 統計表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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