東京で「プロパンガス物件」はやめるべきですか? ガス代は「都市ガス」と比べてどれだけ違うのでしょうか? 気に入った物件がプロパンガス物件だったので悩んでいます…
配信日: 2024.07.23 更新日: 2024.10.10
それにもかかわらず、気に入った物件が東京では珍しいプロパンガス物件だった場合、都市ガスと比較して機能面や経済面など生活に変化はあるかどうかが、住居決定の大きなポイントになりそうです。
本記事ではプロパンガスと都市ガスのそれぞれの特徴やメリット・デメリット、ガス代の違いについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
プロパンガス・都市ガスとは?
そもそもプロパンガスと都市ガスはどのように異なるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。それぞれのガスの特徴について説明していきます。
プロパンガスとは?
プロパンガスとは液化石油ガスの一つで、プロパンとブタンで構成された可燃性のガスです。供給は、各家庭の屋外の指定箇所に、液化状態のガスをトラックで配送するという方法がとられています。燃焼時の発熱量が高い一方で、ガソリンや灯油、天然ガスを含めた化石燃料と比べて二酸化炭素の排出が少ないクリーンな燃料です。
都市ガスとは?
都市ガスとは、メタンを主成分とする天然ガスが原料となっているガスをいいます。供給は、道路の下のガス管を通じて各家庭に届く仕組みです。都市ガスはガスの配送コストを削減することができるため、月々の料金が安く済むという魅力があります。
プロパンガス・都市ガスそれぞれのメリット・デメリットとは?
プロパンガス・都市ガスのそれぞれのメリット・デメリットはどのようなものが挙げられるでしょうか。まずはプロパンガスのメリット・デメリットは図表1の通りです。
図表1
プロパンガスのメリット | プロパンガスのデメリット |
---|---|
発熱量が高い | 都市ガスと比べて価格が高いケースが多い |
災害に強い傾向がある |
筆者作成
プロパンガスは、ガスボンベを配送できさえすればライフラインの要となるガスがすぐに使えるようになることから災害に強いという魅力があるほか、発熱量が高いというメリットから飲食店で多く利用されています。
一方で毎月の配送料などのコストがかかるため、都市ガスと比べると価格が高いというデメリットがあります。続いて都市ガスのメリット・デメリットは図表2の通りです。
図表2
筆者作成
都市ガスのメリットは何といっても使用料が安いことでしょう。またガス管経由でガスが供給されるため、供給スペースがいらないこともポイントです。
なお、新築の戸建住宅で新たに都市ガスを引く、またはプロパンガスから都市ガスに変更する場合は、新たに導線をつなぐための引き込み工事費用が必要なため、初期費用を多めに見積もっておく必要があります。
それぞれのガス代の違いとは?
プロパンガスと都市ガスの料金の違いを解説していきます。東京都に住んでいると想定し、ガスの使用量を10立方メートル使用するとして比較した価格差は図表3の通りです。
図表3
一般社団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター 一般小売価格LP(プロパン)ガス確報(偶数月調査/2024年6月公表価格)と東京ガス ガス料金表(2024年6月検針分)より筆者作成
この表を見て分かる通り、プロパンガスと都市ガスとでは約5700円異なります。半年で約3万4200円、1年で6万8400円という差になることを考えると、この差はかなり大きいといえるでしょう。
さらにガスを使用する量が増えればこの価格差が広がっていきます。都市ガスのほうが、かなりコスパがいいといえます。
プロパンガスと都市ガスの価格差はかなり大きい! メリット・デメリットも押さえておこう
今回はプロパンガスと都市ガスのメリット・デメリット、価格差について解説しました。各家庭で使うガスの量によって価格は異なりますが、10立方メートルで約5700円もの差が付きます。それぞれのメリット・デメリットを踏まえつつ選択するとよいでしょう。
出典
一般社団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター 一般好る価格LP(プロパン)ガス確報(偶数月調査)
東京ガス ガス料金表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー