同居人が「自炊より安い」と、スーパーで毎日350円の「おつとめ品」の弁当を買ってきます。 絶対“自炊”の方が安上がりですよね…?

配信日: 2024.07.24 更新日: 2024.10.10

この記事は約 3 分で読めます。
同居人が「自炊より安い」と、スーパーで毎日350円の「おつとめ品」の弁当を買ってきます。 絶対“自炊”の方が安上がりですよね…?
同居人が毎日スーパーで350円の「おつとめ品」の幕の内弁当を購入していることに、疑問を感じる人もいるでしょう。手軽で便利ではあるものの、2人分で1食700円は本当にお得なのでしょうか?
 
本記事では、最初に「2人で1食700円は高いのかどうか」を解説した後、FPの視点から食費節約のポイントについて説明していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

品目多めの幕の内弁当。2人で1食700円は高い? 安い?

スーパーの幕の内弁当が「おつとめ品」として350円で売られていた場合、魅力的な価格に感じる人は多いかもしれません。しかし、2人分で1食700円が本当にお得なのかどうかを検証する必要があります。
 
まず、食材のコストを考えてみましょう。自炊で幕の内弁当と同じような品目をそろえるには、肉や魚、卵、野菜、ご飯などの食材を購入する必要があります。
 
総務省の家計調査報告(2024年5月分)によると、2人以上世帯の月平均の食費として、肉類は8297円、魚介類は5833円、卵993円、野菜・海藻9680円、米1894円です。合計で月2万6697円、一日あたり890円、1食あたり297円となります。
 
あくまでも一例ではありますが、1食700円の幕の内弁当よりも、自炊のほうがお得になる可能性が高いといえます。特に2人暮らしの場合、食材を効率的に活用することで節約しやすいでしょう。
 

FPおすすめの2人暮らしの食費節約のポイント

2人暮らしの食費を効率的に節約するには、いくつかポイントを押さえることが大切です。
 
まずは食材のまとめ買いを心がけましょう。特売日やセールを利用し、必要な食材を一度に購入することで単価を抑えられます。
 
また、購入した食材を無駄にしないために、冷凍保存や作り置きを活用しましょう。例えば、肉や魚は小分けにして冷凍し、野菜は下ごしらえしてから冷凍することで、長期的な保存が可能になります。
 
ほかにも、毎週のメニューを事前に計画することで無駄な買い物を減らし、食材を効率的に使いやすくなります。バランスの取れた食事を心がけることにより、健康面のメリットも期待できます。
 
余った食材の活用も大切です。例えば、前日の残り物を翌日のランチにアレンジしたり、余った野菜をスープや炒め物に使ったりと、工夫次第で無駄なく食材を使い切れます。
 
最後に、家計簿の作成もおすすめです。家計簿に日々の支出を記録することで、「どれだけ食費がかかっているのか」を客観的に把握できます。スマートフォン用の家計簿アプリもあるので試してみてください。
 
これらのポイントを意識することで、2人暮らしの食費を効率的に節約できるでしょう。
 

まとめ

本記事では、「おつとめ品」の幕の内弁当と自炊のコストを比較したうえで、食費節約のポイントを紹介しました。結論としては、自炊のほうがお得になる可能性は高いでしょう。
 
また、おつとめ品はその名の通り「おつとめ」の食品で保存が効かないため、毎日スーパーに通う必要があるなどの、目には見えない「時間的なコスト」が発生することも考慮しなければなりません。スーパーに足を運ぶ回数が増えればお菓子などの誘惑に負けてしまい、結果的に余計な買い物をしてしまうリスクも高まります。
 
これらを考えると「おつとめ品」はあくまで忙しい時などの選択肢の1つとして活用し、基本は「自炊」にすることがおすすめです。そのほか、まとめ買いや食材管理、メニューの計画、余った食材の活用、家計簿作成によって食費を節約しやすくなるので心がけましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 2024年(令和6年)5月分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集