更新日: 2024.10.10 その他家計
「麦茶」vs「水」夏の水分補給におすすめなのはどっち? それぞれのコスパも解説
本記事では、水と麦茶の栄養面、コスパについて比較解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
麦茶は熱中症対策として必要な塩分が足りない
冷たい麦茶は暑い夏にピッタリのイメージがありますが、実は熱中症対策の飲み物としてはあまり適していません。その理由は塩分(ナトリウム)が足りないからです。熱中症対策として水分だけでなく、塩分補給が必要な理由をご存じでしょうか?
熱中症対策に塩分(ナトリウム)が必要な理由とは?
汗にはナトリウムが含まれており、汗をかくと身体(体液)から水分とナトリウムの両方が失われます。
汗を大量にかくと体液のナトリウム濃度が急上昇し、喉の乾きを誘発します。この状態で塩分を補給せずに水分だけ大量に補給すると体内のナトリウム濃度が薄まり、その後に汗をかいてもナトリウム濃度が上昇せず喉が乾きにくくなります。
そして水を飲みたいという気持ちが失われると脱水状態に気づかず、熱中症になりやすい状態になってしまうのです。
汗をかいた後、麦茶を大量に飲むことは水分補給としてはよいのですが、塩分も補給しないとその後の脱水症状に気づきにくくなるというデメリットもあるのです。
麦茶って身体に良いの? どんな栄養が含まれているの?
麦茶にはカリウムやカルシウムなどのミネラル、血液がサラサラになる効果があると言われているアルキルピラジンが含まれています。
また麦茶の原料である大麦には身体を冷やす働きもあると言われています。ミネラル成分やアルキルピラジンが含まれている麦茶は、水よりも栄養面で優れているといえるでしょう。
夏に汗をかくとナトリウムだけでなく、カリウムやカルシウムも排出されます。麦茶にはナトリウムが含まれていないので、麦茶を飲むと同時に塩分を摂取すれば、熱中症対策になるでしょう。
自家製麦茶とペットボトルの水のコスパはどっちが良い?
自宅で水道水を利用して作る水出し用麦茶ティーバッグは、商品にもよりますが1パック(1L分)あたり5~8円程度のものがAmazonで売られています。
一方、同じくAmazonでペットボトルの水を購入するのであれば、1Lあたり60円(2Lで120円)程度なので、コスパでは自家製麦茶が圧倒的に良いといえそうです。1日に2L飲むと仮定すると、自家製麦茶のほうがペットボトルの水よりも1日で約100円、1ヶ月で約3000円、7〜9月の3ヶ月間で9000円程度の節約になります。
また子どもが学校や保育園・幼稚園などに持っていく水筒に麦茶を利用する場合、1日に2L以上の麦茶が必要になることもあります。そのような家庭ではペットボトルの水から自家製麦茶に変えるだけで数万円程度の大きな節約となる可能性もあります。
まとめ
麦茶は熱中症対策に必要な塩分が含まれていませんが、水よりも栄養面に優れており、塩分を加えれば熱中症対策の飲み物としても適しています。
またペットボトルの水よりも自家製麦茶のほうがコスパは圧倒的に良く、家族みんなで飲むなど量が多くなれば夏の3ヶ月間で数万円の節約になる可能性もあります。
ただし冷たい麦茶を飲みすぎたり塩分を摂りすぎたりすれば、逆に体調を崩しかねません。冷え性の人や高血圧の人は注意が必要です。
出典
文部科学省 食品成分データベース
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー