更新日: 2024.10.10 その他家計
東京から福岡へ、家族4人「車」で帰省しています。両親が「交通費を出す」と言ってくれるのですが、相当な料金ですよね…?
そこで今回は、家族で公共交通機関を利用して帰省するときに、一般的にどのくらいの金額がかかるのか、またシニア世代の「孫消費」の平均額がどのくらいなのかについても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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東京から福岡に公共交通機関で帰省するための交通費
東京から福岡まで公共交通機関を利用した場合の交通費は表1の通りです。なお、新幹線は東京駅から博多駅まで、飛行機は羽田空港から福岡空港までで、いずれも8月13日に帰省した場合と仮定します。
表1
大人(1人あたり/片道) | 子ども(1人あたり/片道) | |
---|---|---|
新幹線 | 2万4010円 | 1万2000円 |
飛行機 | 約4万300円~ | 約3万95円~ |
※筆者作成
例えば、大人2人・小学生2人で東京から福岡に新幹線で帰省した場合、片道の金額は7万2020円かかります。新幹線や飛行機などの公共交通機関を利用する場合、通常期かお盆シーズンなどの繁忙期かによって、交通費が変動します。
また、飛行機の場合、LCCは基本的な運賃は格安ですが、子ども割などの割引プランがないことや、荷物の量によって追加料金が発生するケースがあることなどをふまえて考える必要があります。
また、時間帯でも金額が違うため、事前の確認がおすすめです。FSCの子ども割は25~50%で大きい割引がある場合がありますが、大人の金額が高額のため、時期によっては4人合わせた交通費が20万円近くになるケースもあるでしょう。
このことから、公共交通機関で帰省するには、往復で1回あたり15~30万円ほど必要になる可能性があると考えられます。
シニア世代の「孫消費」の平均額は?
ソニー生命保険株式会社が実施した「シニアの生活意識調査2023」によれば、シニア世代が孫のために使用する「孫消費」の平均額は、年間で約10万円との結果となりました。
両親が近隣に住んでいる場合、内訳はお小遣いやお年玉、食事やおもちゃなどが考えられます。しかし、遠方の場合はなかなか一緒に過ごすタイミングがないため、交通費やお祝い金を多めに包むケースもあるでしょう。
また、内閣府の「令和3年度高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」によると、55.3%のシニア世代が「孫など家族との団らんのとき」に生きがいを感じていることが分かりました。表2は調査結果の一部をまとめたものです。
表2
順位 | 生きがい(喜びや楽しみ)を感じるとき | 割合(%) |
---|---|---|
1 | 孫など家族との団らんのとき | 55.3 |
2 | おいしい物を食べているとき | 54.8 |
3 | 趣味やスポーツに熱中しているとき | 53.5 |
4 | 友人や知人と食事、雑談しているとき | 52.6 |
5 | テレビを見たり、ラジオを聞いているとき | 43.2 |
6 | 旅行に行っているとき | 39.8 |
出典:内閣府「令和3年度高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」を基に筆者作成
今回のケースでは、両親が孫や子どもとの団らんの楽しみのために「交通費を出す」と言ってくれている可能性があるため、状況によっては援助を検討してみてもよいかもしれません。
シニア世代の孫消費は年間約10万円|遠方の両親には交通費のサポートを依頼するのもあり
今回検証した結果によれば、公共交通機関で東京から福岡へ帰省するには、往復で1回あたり15~30万円ほど必要になる可能性があると考えられます。
シニア世代の孫消費額が平均で年間約10万円との調査結果もあり、祖父母は孫にある程度お金を使っていると考えられます。そのため、遠方の両親に交通費を一部援助してもらうのも、状況によっては検討してみてもよいかもしれません。
出典
株式会社JR東日本ネットステーション えきねっと
内閣府 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(全体版)8.世代間の交流・生きがい (6)生きがい(喜びや楽しみ)を感じる時(問40)(118ページ)
ソニー生命保険株式会社 シニアの生活意識調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー