夏になってから毎日「シャワーだけ」です。今のところ「湯船につかるメリット」を感じないのですが、光熱費などは節約できているでしょうか…?
配信日: 2024.09.14 更新日: 2024.10.10
本記事では、湯船にお湯をためる場合とシャワーだけで過ごす場合の水道代やガス代の比較から、湯船につかることのメリット、さらに節約しながらもリラクセーションを楽しむための工夫まで解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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湯船にお湯をためる場合とシャワーで水道代やガス代を比較
まず、湯船にお湯をためる場合とシャワーだけで済ませる場合のコストを具体的に比較してみましょう。
湯船につかる場合の水道代とガス代
湯船にお湯をためる際にかかる水道代とガス代は、使用する水量とお湯を沸かすためのエネルギー消費量によって決まります。一般的な家庭用浴槽の容量は約200リットルです。
1.水道代
東京都水道局の料金基準によると、1リットルの水のコストは約0.24円です。したがって、200リットルの水を使用すると約48円になります。
2.ガス代
ガスを使って200リットルの水をお湯にするために必要なガス代は、プロパンガスで約175円です。
これを月単位で計算すると、毎日お湯をためる場合の水道代は約1440円(48円×30日)、ガス代は約5250円(175円×30日)、合計で約6690円です。
シャワーだけの場合の水道代とガス代
次に、シャワーだけを使用する場合のコストを見てみましょう。シャワーの使用量は、1分間で約12リットルの水が使用されるとされています。
1.水道代
1リットルの水のコストは約0.24円です。15分間シャワーを使用すると、約180リットルの水が消費され、これにかかる水道代は約43.2円になります。
2.ガス代
ガスを使って180リットルの水をお湯にするために必要なガス代は、プロパンガスで約157.5円になります。月単位で計算すると、シャワーだけの場合の水道代は約1296円(43.2円×30日)、ガス代は約4725円(157.5円×30日)、合計で約6021円です。
これを単純比較すると、シャワーだけのほうが湯船につかるよりも月間で約669円の節約が可能であることが分かります。これは、長期間にわたってコストを削減する上で有効な方法かもしれません。
しかし、シャワーだけの生活には湯船につかる際のリラクセーション効果や健康効果を犠牲にしている面もあります。
湯船につかるメリットとは?
コストを抑えるためにシャワーだけで済ませる選択もありますが、湯船につかることがもたらすメリットは大きいものです。特に、夏場でもリラクセーション効果や健康効果が期待できる以下の点については見逃せません。
1.疲労解消とリラックス効果
湯船につかることの最大のメリットの一つは、疲労解消とリラックス効果です。湯船に入ることで全身が温まり、血液循環が促進されます。これにより、筋肉の緊張がほぐれ、身体全体がリラックスします。
さらに、お風呂に入ることで副交感神経が活性化し、心身のリラックス状態が深まります。これにより、ストレス解消や疲労回復につながるだけでなく、質の良い睡眠を得ることも期待できます。特に夏場、冷房で冷えた身体を温めるために湯船につかることは、身体のバランスを保つ上で重要です。
2.冷え性やむくみの改善
夏でも冷房の影響で冷え性が悪化することがあります。湯船につかることで、冷えた身体を内側から温め、血行が良くなることで冷え性やむくみの改善に効果があります。特に女性は冷え性に悩む人が多いですが、湯船につかる習慣を持つことで、冷えの解消や血行促進により健康維持が期待できます。
3.心と体が軽くなる効果
湯船につかることで発汗が促進され、体内に蓄積された老廃物が排出されやすくなり、肌のコンディションが改善されたり、身体全体が軽く感じられるようになったりすることも期待できます。また、湯船につかることによるリラックス効果で、心も整うでしょう。
節約して湯船につかるコツを解説
湯船につかるメリットを最大限に活かしつつ、コストを抑える方法もあります。以下に、湯船を楽しみながらも節約するためのコツをいくつかご紹介します。
1.お風呂が沸いたらすぐに入浴する
お風呂が沸いたらできるだけ早く入浴することで、追い焚きの必要がなくなり、ガス代を節約することができます。追い焚き機能は便利ですが、その分エネルギーを消費しますので、節約のためには、お風呂が沸いたらなるべく早めに入浴する習慣をつけましょう。
2.浴槽にフタをする
お湯が冷めにくくするために、浴槽にフタをすることも効果的です。これにより、お湯が冷める速度が遅くなり、追い焚きの時間や回数を減らし、コストを削減することができます。
3.少ない湯量で半身浴を楽しむ
満杯にお湯をためるのではなく、少ない湯量で半身浴を楽しむことで、水道代とガス代を抑えることができます。半身浴は全身浴に比べて心臓への負担も少ないため、健康面でもメリットがあるとされています。
4.お風呂のお湯を再利用する
お風呂の残り湯を洗濯や掃除などに再利用することで水道代を節約できます。お湯の再利用には専用のポンプを使用するなどの工夫が必要ですが、長期的な節約効果が期待できます。
まとめ
夏の暑い日々にシャワーだけで済ませる選択は、確かに節約効果がありそうですが、それと引き換えに湯船につかることで得られる多くのメリットを逃してしまう可能性もあります。湯船につかることで得られるリラックス効果や健康効果を考慮すると、少しのコストをかけてでも湯船につかることをおすすめします。
ただし、節約しながら湯船を楽しむことも可能です。お風呂が沸いたらすぐに入浴する、浴槽にフタをする、少ない湯量で半身浴を楽しむ、お風呂のお湯を再利用するなど、さまざまな方法でコストを抑えることができます。
シャワーと湯船をうまく使い分けて、健康的で快適な夏を過ごしましょう。リラックスしながら、賢く節約するライフスタイルを手に入れてください。
出典
東京都水道局 よくある質問 節水について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー