ニュースで「電気代」や「ガス代」が安くなると聞きました。何月の請求から安くなるのでしょうか?
配信日: 2024.09.23 更新日: 2024.10.10
この記事では、電気代やガス代が安くなる政府の支援策についてまとめました。2024年8月から10月使用分に対して実施される「酷暑乗り切り緊急支援」だけでなく、すでに実施された「電気・ガス価格激変緩和対策」についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
電気代とガス代の割引は2024年8月から10月使用分に対して実施される
経済産業省資源エネルギー庁によると、電気・ガス料金を補助するための政府の支援策として、「酷暑乗り切り緊急支援」の実施の発表がありました。今回の補助金は、2024年8月から10月使用分までの電気代とガス代の一部を、政府が負担するという内容です。電気代高騰による家庭の負担を軽減するために、本政策の実施が決定しました。
「電気・ガス価格激変緩和対策」が実施されていた
「酷暑乗り切り緊急支援」の前には、「電気・ガス価格激変緩和対策」が実施されていました。「電気・ガス価格激変緩和対策」は、ロシアによるウクライナ侵攻などの世界情勢を背景とした、世界的な燃料価格の高騰に対応するための政策です。電気・ガス料金単価から一定の金額を値引きすることで、直接的に料金負担を軽減する支援策として、2023年1月から2024年5月使用分まで実施されていました。
この政策の実施期間は過ぎたものの、依然として続いている円安や物価高騰は長期化の様相を呈しています。加えて、2024年の夏は例年よりも気温が高くなると予想されたこともあり、新たなエネルギー補助として「酷暑乗り切り緊急支援」の実施が決定したのです。
電気代とガス代はいくら安くなる?
「酷暑乗り切り緊急支援」が実施されることで、電気代とガス代は実際いくらくらい安くなるでしょうか。経済産業省資源エネルギー庁の特設サイトに掲載されている情報を基に、具体的な値引き単価を表1にまとめました。なお、都市ガスは家庭および年間契約量1000万立方メートル未満の企業などが対象です。
表1
使用月 | 電気 | 都市ガス |
---|---|---|
2024年8月・9月 | 低圧4.0円/キロワットアワー 高圧2.0円/キロワットアワー |
17.5円/立方メートル |
2024年10月 | 低圧2.5円/キロワットアワー 高圧1.3円/キロワットアワー |
10.0円/立方メートル |
出典:経済産業省資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援 酷暑乗り切り緊急支援」を基に筆者作成
例えば、9月に400キロワットアワーの電気を使用する一般的なご家庭の場合は、月額で1600円の負担が軽減される可能性があります。同様に、9月に30立方メートルのガスを使用するご家庭の場合は、月額で525円の負担が減ることが期待できるでしょう。ただし、この金額はガスや電気の使用量に基づく値引き額の目安です。契約中のプランによっては、値引き額が異なるケースがあるので注意しましょう。
どのように電気代とガス代の値引きを受けられる?
経済産業省資源エネルギー庁によると、電気や都市ガスを使用する一般のご家庭や企業などでは、値引きを受けるために申請などの手続きは必要がないようです。電気や都市ガスの小売事業者などが、ご家庭や企業などに請求する月額の料金から、使用量に応じて値引きを実施します。一般のご家庭や企業は普通に電気やガスを使用していれば、値引きされた料金が請求されるので安心しましょう。
なお、電気とガスの料金の値引きに関連して、個人情報や手数料を要求する不審な電話もあるようです。トラブルに遭遇したら不審な電話には対応せずに、問い合わせ窓口へ相談しましょう。
まとめ
電気・ガス料金を補助するために「酷暑乗り切り緊急支援」が、2024年の8月から10月使用分に対して実施されます。一般のご家庭であれば料金の割引を受けるための手続きは特に必要ありません。電気やガス会社からの請求金額に、割引が自動で反映されます。
気になる方は利用明細などで、電気代やガス代がいくら安くなっているか確認してみましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー