更新日: 2024.10.10 その他家計
「液体洗剤」VS「固形石けん」台所洗剤でコスパがよいのはどっち?洗剤を節約する方法とは?
今回は、液体洗剤と固形石けんのどちらがよりコスパに優れているのか、また洗剤の節約方法についてもご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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液体洗剤と固形石けんはどちらが得?
今回は、A社の液体合成洗剤、B社の台所用固形石けんを使用したと想定して比較しましょう。
A社の液体洗剤は容量が220ミリリットル、値段は税込み187円で販売されています。A社によると、同製品の使用量の目安は1回1~2ミリリットルです。仮に1回1ミリリットル使用したとすると、220回使用できます。値段を使用回数で割ると、1回あたりの使用料金は約0.85円です。
一方、B社の固形石けんは、重さが110グラムで税込み159円です。使用量の目安は「よく泡立ててから」とされており、明記されていません。しかし、除菌をする際の使用量の目安があずき大(約0.2グラム)とされているため、洗浄時には少し量を増やし1回0.5グラムと仮定して計算します。
1回0.5グラムだとすると、110グラムの固形石けんの使用可能回数は220回です。使用回数から計算すると、1回あたりの使用料金は約0.72円になります。
今回のケースでは、固形石けんを使用した方が、液体洗剤よりもコスパに優れている結果となりました。ただし、洗剤会社によっては、結果が変わる可能性に留意しておきましょう。
洗剤の節約方法
洗剤を少しでもコスパよく使いたいときは、なるべく大容量のものを使用することがおすすめです。特に、液体洗剤であれば、詰め替え用ボトルが大容量で売られているケースも少なくありません。
例えば、A社の同製品で詰め替え用の大容量ボトルは、1250ミリリットルで税込み715円です。1回あたりの使用料金は約0.572円となるため、1回につき約0.278円の節約になります。通常ボトルと同じく220回使用すれば、約61.16円の節約です。
また、洗うときの泡を長持ちさせるためには、油汚れの少ないものから順番に洗う方がよいでしょう。油汚れの多いものから洗うと、泡がすぐなくなってしまうため、洗剤を足す必要があります。洗剤をスポンジにつける頻度を減らすことで、長持ちさせられるため経済的です。
液体洗剤は必ずしも合成洗剤ではない
液体洗剤は合成洗剤が多く、さまざまな種類の製品が販売されています。しかし、固形のイメージが強い石けんにも、液体タイプは存在します。
消費者庁によると、合成洗剤の定義は「界面活性剤又は界面活性剤及び洗浄補助剤その他の添加剤から成り、その主たる洗浄作用が純石けん分以外の界面活性剤の界面活性作用によるもの」とのことです。また、製品に「台所用合成洗剤」と表記することが義務付けられています。
一方、石けんは「界面活性剤又は界面活性剤及び洗浄補助剤その他の添加剤から成り、その主たる洗浄の作用が純石けん分の界面活性作用によるもの」です。表記は純石けん以外の界面活性剤を含んでいなければ「台所用石けん」、含まれていれば「台所用複合石けん」と定められています。
つまり、純石けん成分の含有量が多いか少ないか、また純石けん成分以外の界面活性剤などが使用されているかなどで「合成洗剤」もしくは「石けん」と認定されます。
使用している液体洗剤に、純石けん成分以外の化学成分が含まれているか気になる方は、製品の表記を確認してみましょう。
製品によっては固形石けんの方がコスパはよい
今回のケースでは、液体洗剤よりも固形石けんの方が、コスパが優れているという結果が出ました。しかし、液体洗剤の場合は大容量の詰め替えボトルを使用すると、固形石けんよりも1回あたりの使用料金が安くなる可能性があります。
少しでも洗剤を節約しながら使いたいときは、大容量サイズを購入するほかに、洗う順番も意識してみましょう。油分の少ない食器から洗うことで、洗剤をスポンジにつける回数が減らせるため、よりコスパに優れた使い方ができます。
出典
消費者庁 合成洗剤
消費者庁 洗濯用又は台所用の石けん
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー