更新日: 2024.10.10 その他家計

一人暮らしで「留守」と思われないために窓際の「電気をつけっぱなし」にしています。365日続けたら電気代はいくらかかりますか?

一人暮らしで「留守」と思われないために窓際の「電気をつけっぱなし」にしています。365日続けたら電気代はいくらかかりますか?
1人暮らしで防犯対策を徹底している方も多いと思います。そのひとつとして、電気をつけっぱなしにして在宅を思わせる方法があります。
 
しかし、そこで懸念されるのは電気代です。近年電気代の価格が上がっており、電気のつけっぱなしにより電気代が高額になるのではと不安な方もいるのではないでしょうか。
 
今回は、1年間電気をつけっぱなしにした場合どれくらい電気代がかかるのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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つけっぱなしにすると電気代はいくら?

電気代は使用する電力が多いほど高くなります。一般社団法人日本照明工業会によると2027年末に一般照明用蛍光ランプ(蛍光灯)の製造と輸出入の禁止が決まったこともあり、最近では節約効果が大きいLED照明が主流といえそうです。
 
電気代は蛍光灯とLED照明で異なります。それぞれどのように変わるのかを見ていきましょう。なお、電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の定める目安単価「1kWhあたり31円」(令和4年7月22日改定)で計算しています。
 

蛍光灯の場合

蛍光灯の消費電力が70Wの場合、かかる電気代は表1の通りです。
 
表1

1時間つけっぱなしの場合 0.07kW×1時間×31円/kWh=2.17円
1日つけっぱなしの場合 0.07kW×24時間×31円/kWh=52.08円
1年間(365日)つけっぱなしの場合 0.07kW×24時間×31円/kWh×365日=1万9009.2円

※筆者作成
 
1日の電気代を見ると高くは感じませんが、1年間続けると約1万9000円もの電気代がかかります。
 

LED照明の場合

では、LED照明だとどのくらいになるのかを見ていきましょう。消費電力が40Wの場合で計算します。
 
表2

1時間つけっぱなしの場合 0.04kW×1時間×31円/kWh=1.24円
1日つけっぱなしの場合 0.04kW×24時間×31円/kWh=29.76円
1年間(365日)つけっぱなしの場合 0.04kW×24時間×31円/kWh×365日=1万862.4円

※筆者作成
 
蛍光灯よりは安くなるものの、年間1万円以上の電気代がかかります。また、蛍光灯とLED照明では年間約8147円もの差があるので、つけっぱなしにするなら、LED照明の方が節約になります。
 
ただし、照明によって消費電力は異なるため、上記はあくまで目安として参考にしてください。
 

1人暮らしの防犯対策

電気代はなるべく抑えたいものです。では、電気を使う以外にも防犯対策はあるのでしょうか。以下では1人暮らしで実践できる防犯対策を2つ紹介します。
 

遮光カーテンに変える

部屋の中が外から見えにくい遮光カーテンを活用しましょう。通常のカーテンだと光で室内が見えてしまう可能性があります。ただし、室内をのぞかれるのが怖いからといって、日中も遮光カーテンを閉めっぱなしにするのは逆に留守だと思われる可能性があるため、狙われやすくなるかもしれません。
 
日中や長時間家を空けるときは、レースカーテンのみを閉めるようにする方法も有効です。中には太陽光をはね返して日中外から部屋の中を見えにくくするタイプのレースカーテンや、プライバシー効果の高い遮像タイプのレースカーテンもあるため、防犯対策としてチェックしてみることをおすすめします。
 

補助錠をつける

一般的な空き巣の侵入は窓からが多いといわれています。補助錠を付けることで、外からの侵入対策を強化することができます。ホームセンターやインターネットで販売されているものもあるため、比較的手に入れやすいでしょう。また、値段も手頃なものが多く、取り付けも比較的簡単なので防犯対策として取り入れるのはおすすめです。
 
さらに、窓だけでなく、玄関用の補助錠も販売されています。2カ所に設置しておけばより効果的に防犯対策できるでしょう。
 

さまざまな防犯対策を実践しよう

電気をつけっぱなしにするのは、防犯対策として有効です。しかし、ずっとつけっぱなしにすると電気代の負担が大きくなってしまいます。
 
電気をつけっぱなしにするのもいいですが、上記で紹介した手頃な防犯対策もあるので、うまく組み合わせるのがおすすめです。さまざまな方法を実践して、空き巣などから身を守りましょう。
 

出典

一般社団法人日本照明工業会
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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